16.3. クライアント側の ID ビュー


重要
ID ビューは、Red Hat Enterprise Linux 6.7 以降を実行している Red Hat Enterprise Linux 6 クライアントでのみ使用できます。
この機能を活用するには、Red Hat Enterprise Linux 7.1 移行をベースにした IdM にクライアントが登録されている必要があります。
クライアント側では、クライアント自体が、クライアントシステムが起動または再起動した後に所属する ID ビューを決定します。その後、クライアントは適用された ID ビューによって定義されたデータの使用を開始します。ID ビューはクライアント側に適用されるため、Red Hat Enterprise Linux 7.0 以前のバージョンを実行するクライアントは Default Trust View のみを表示します。クライアントに別の ID ビューが必要な場合は、クライアントの SSSD を ID View サポートのあるバージョンに更新するか、クライアントが compat LDAP ツリーを使用している。
管理者は、クライアントで別の ID ビューを適用するたびに、クライアントと、この ID ビューを適用する他のすべてのクライアントが SSSD サービスを再起動する必要があります。
注記
ID ビューを適用すると、特定の最適化と ID ビューが同時に実行できなくなるので、SSSD パフォーマンスにマイナス影響が出る可能性があります。
たとえばID ビューは、SSSD によるサーバー上でグループルックアップのプロセス最適化を妨げます。ID ビューを使用すると、グループ名が上書きされた場合、SSSD は返されたグループメンバー名リストの各メンバーをチェックする必要があります。ID ビューを使用しないと、SSSD はグループオブジェクトのメンバー属性からユーザー名を収集するだけで済みます。この負の効果は、SSSD キャッシュが空であるか、または、すべてのエントリーが無効である場合に、ャッシュをクリアした後に多くの場合で影響します。
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