2.4.7. NSCD


IdM デプロイメントで nscd の使用を回避するか、制限することを強く推奨 します。nscd サービスは、サーバーでの負荷を減らしたり、クライアントの応答性を改善したりするのに非常に便利ですが、システムでも SSSD を使用する場合には独自にキャッシュの操作を行うので、問題が生じる可能性があります。
nscd は、getent など、nsswitch でクエリーを実行する全サービスの認証およびアイデンティティー情報をキャッシュします。nscd は、ポジティブキャッシュとネガティブキャッシュの両方を実行するので、特定の IdM ユーザーが存在しないと要求が判断した場合には、ネガティブな応答としてキャッシュします。キャッシュに保存されている値は、サーバーでの変更の有無に拘らず、キャッシュの有効期限が切れるまで保持されます。このようなキャッシュを作成すると、新規ユーザーとメンバーシップが表示されない可能性があり、削除されたユーザーおよびメンバーシップが依然として表示される可能性があります。
SSSD キャッシュとの競合やユーザーのロックアウトを回避するには、nscd を完全に使用しないようにします。または、/etc/nscd.conf ファイルの time-to-live (TTL) のキャッシュの値をリセットして、キャッシュ時間を短縮します。
positive-time-to-live   group           3600
negative-time-to-live   group           60
positive-time-to-live   hosts           3600
negative-time-to-live   hosts           20
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.