3.8. クライアントの IdM ドメインへの再登録
クライアント仮想マシンが破棄され、そのキータブがある場合は、クライアントを再登録できます。
- 対話型 (管理者の認証情報を使用)。「管理者アカウントを使用したクライアントの対話的な再登録」を参照してください。
- 非対話型 (以前にバックアップした keytab ファイルを使用する)。「クライアントキータブを使用したクライアントの非対話的な再登録」を参照してください。
注記
ドメインエントリーがアクティブなクライアントのみを再登録できます。クライアントをアンインストール (ipa-client-install --uninstall を使用) した場合や、ホストエントリーを無効 (ipa host-disable を使用) にした場合は再登録できません。
再登録中に IdM は以下を実行します。
- 元のホスト証明書を破棄する。
- 新しいホスト証明書を生成する。
- 新規の SSH 鍵を作成する。
- 新規のキータブを生成する。
3.8.1. 管理者アカウントを使用したクライアントの対話的な再登録
- 同じホスト名のクライアントマシンを再作成します。
- クライアントマシンで ipa-client-install --force-join コマンドを実行します。
# ipa-client-install --force-join
- スクリプトにより、アイデンティティーがクライアントの登録に使用されるユーザーの入力が求められます。デフォルトでは、これは
admin
ユーザーです。User authorized to enroll computers:
admin
Password for admin@EXAMPLE.COM
3.8.2. クライアントキータブを使用したクライアントの非対話的な再登録
クライアントキータブを使用した再登録は、自動インストールや管理者パスワードを使用できない場合などの他の状況で適しています。
/tmp
や/root
などのディレクトリーに元のクライアントキータブファイルをバックアップします。- 同じホスト名のクライアントマシンを再作成します。
- クライアントを再登録し、
--keytab
オプションを使用してキータブの場所を指定します。# ipa-client-install --keytab /tmp/krb5.keytab
注記登録を開始するために認証する場合は、--keytab
オプションで指定するキータブのみが使用されます。再登録中、IdM はクライアントに対して新しいキータブを生成します。