33.7. 逆引き DNS ゾーンの管理
逆引き DNS ゾーンは、次の 2 つの方法で識別できます。
- ゾーン名 (
reverse_ipv4_address.in-addr.arpa
またはreverse_ipv6_address.ip6.arpa
の形式)。逆引きの IP アドレスは、IP アドレスのコンポーネントの順序を逆にすることで作成されます。たとえば、IPv4 ネットワークが192.0.2.0/24
の場合、逆引きゾーン名は2.0.192.in-addr.arpa.
になります (末尾はピリオド)。 network_ip_address/subnet_mask_bit_count
の形式でのネットワークアドレス。ゾーンを IP ネットワークで作成するには、ネットワーク情報をサブネットマスクのビットカウントが付いた (正引きスタイルの) IP アドレスに設定します。ビットカウントは、IPv4 アドレスの場合は 8 の倍数、IPv6 アドレスの場合は 4 の倍数にします。
Web UI での逆引き DNS ゾーンの追加
- Network Services タブを開き、DNS サブタブを選択し、その後に DNS Zones セクションを選択します。
図33.30 DNS ゾーンの管理
- すべてのゾーンリストの上部にあるをクリックします。
図33.31 逆引き DNS ゾーンの追加
- ゾーン名または逆引きゾーンの IP ネットワークを入力します。
- たとえば、ゾーン名を使用して逆引き DNS ゾーンを追加する場合は、次のコマンドを実行します。
図33.32 名前での逆引きゾーンの作成
- または、逆引きゾーンの IP ネットワークで逆引き DNS ゾーンを追加する場合は、次のコマンドを実行します。
図33.33 IP ネットワークでの逆引きゾーンの作成
逆引きゾーン IP ネットワーク フィールドのバリデーターは、入力中に無効なネットワークアドレスがあると警告を出します。ネットワークアドレスをすべて入力すると、この警告は表示されなくなります。
コマンドラインでの逆引き DNS ゾーンの追加
コマンドラインから逆引きの DNS ゾーンを作成する場合は、ipa dnszone-add コマンドを使用します。
たとえば、ゾーン名を使用して逆引きゾーンを作成する場合は、次のコマンドを実行します。
[user@server]$ ipa dnszone-add 2.0.192.in-addr.arpa.
または、IP ネットワークで逆引きゾーンを作成する場合は、次のコマンドを実行します。
[user@server ~]$ ipa dnszone-add --name-from-ip=192.0.2.0/24
他の逆引き DNS ゾーンの管理操作
「マスター DNS ゾーンの管理」 その他のゾーン管理操作 (一部の操作は、DNS ゾーンの編集や無効化、有効化などの逆引き DNS ゾーン管理にも該当) を説明します。