第6章 PCP の設定
Performance Co-Pilot (PCP) は、システムレベルのパフォーマンス測定を監視、視覚化、保存、および分析するためのツール、サービス、およびライブラリーのスイートです。
6.1. PCP の概要
Python、Perl、C++、および C のインターフェイスを使用したパフォーマンスメトリックを追加できます。分析ツールは、Python、C++、C のクライアント API を直接使用でき、豊富な Web アプリケーションは、JSON インターフェイスを使用して利用可能なすべてのパフォーマンスデータを調べることができます。
ライブ結果とアーカイブされたデータを比較して、データパターンを解析できます。
PCP の機能:
- 軽量の分散アーキテクチャー。複雑なシステムの集中分析に役に立ちます。
- これにより、リアルタイムデータの監視および管理が可能になります。
- これにより、履歴データのログおよび取得が可能になります。
PCP には以下のコンポーネントがあります。
-
Performance Metric Collector Daemon (
pmcd
) は、インストールされている Performance Metric Domain Agents (pmda
) からパフォーマンスデータを収集します。PMDA は、システムで個別にロードまたはアンロードでき、同じホストの PMCD によって制御されます。 -
pminfo
やpmstat
などのさまざまなクライアントツールは、同じホストまたはネットワーク上でこのデータを取得、表示、アーカイブ、処理できます。 -
pcp
パッケージは、コマンドラインツールと、基本的な機能を提供します。 -
pcp-gui
パッケージは、グラフィカルアプリケーションを提供します。yum install pcp-gui
コマンドを実行して、pcp-gui
パッケージをインストールします。詳細は、Visually tracing PCP log archives with the PCP Charts application を参照してください。
関連情報
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システム上の
pcp(1)
man ページ -
/usr/share/doc/pcp-doc/
ディレクトリー - PCP で配布されるシステムサービスおよびツール
- Red Hat カスタマーポータルの PCP (Performance Co-Pilot) に関するナレッジ、チュートリアル、およびホワイトペーパー
- Red Hat ナレッジベース記事 Side-by-side comparison of PCP tools with legacy tools
- PCP アップストリームのドキュメント