2.8. 低レイテンシーチューニングへの TuneD の cpu-partitioning プロファイルの使用
この手順では、TuneD の cpu-partitioning
プロファイルを使用して、低レイテンシーになるようにシステムをチューニングする方法を説明します。これは、cpu-partitioning の図で説明されているように、cpu-partitioning
と CPU レイアウトを使用できる低レイテンシーのアプリケーションの例を使用します。
この場合のアプリケーションでは、以下を使用します。
- ネットワークからデータを読み込む 1 つの専用リーダースレッドが、CPU 2 に固定されます。
- このネットワークデータを処理する多数のスレッドは、CPU 4-23 に固定されます。
- 処理されたデータをネットワークに書き込む専用のライタースレッドは、CPU 3 に固定されます。
前提条件
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yum install tuned-profiles-cpu-partitioning
コマンドを root で使用して、cpu-partitioning
TuneD プロファイルをインストールしている。
手順
/etc/tuned/cpu-partitioning-variables.conf
ファイルを編集し、以下の内容を追加します。# All isolated CPUs: isolated_cores=2-23 # Isolated CPUs without the kernel’s scheduler load balancing: no_balance_cores=2,3
cpu-partitioning
TuneD プロファイルを設定します。# tuned-adm profile cpu-partitioning
再起動
再起動後、システムは、cpu-partitioning の図の分離に従って、低レイテンシーにチューニングされます。このアプリケーションでは、タスクセットを使用して、リーダーおよびライターのスレッドを CPU 2 および 3 に固定し、残りのアプリケーションスレッドを CPU 4-23 に固定できます。
関連情報
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システム上の
tuned-profiles-cpu-partitioning(7)
man ページ