8.2. PCP Charts アプリケーションで PCP ログアーカイブを視覚的にトレース
メトリックデータの記録後、PCP ログアーカイブをグラフとして再生できます。メトリックは、PCP ログアーカイブのメトリックデータを履歴データのソースとして使用する代替オプションを持つ 1 台または複数のライブホストから提供されます。PCP Charts アプリケーションインターフェイスをカスタマイズしてパフォーマンスメトリックのデータを表示するには、ラインプロット、バーグラフ、または使用状況グラフを使用します。
PCP Charts アプリケーションを使用すると、以下が可能になります。
- PCP Charts アプリケーションのデータを再生し、グラフを使用して、システムのライブデータとともに遡及データを視覚化する。
- パフォーマンスメトリック値をグラフに描画する。
- 複数のチャートを同時に表示する。
前提条件
- PCP がインストールされている。詳細は PCP のインストールおよび有効化 を参照してください。
-
pmlogger
でパフォーマンスデータをログに記録している。詳細は、pmlogger でのパフォーマンスデータのロギング を参照してください。 pcp-gui
パッケージがインストールされている。# yum install pcp-gui
手順
コマンドラインで PCP Charts アプリケーションを起動します。
# pmchart
図8.1 PCP Charts アプリケーション
pmtime
サーバー設定は下部にあります。start ボタンおよび pause ボタンを使用すると、以下を制御できます。- PCP がメトリックデータをポーリングする間隔
- 履歴データのメトリックの日付および時間
- File をクリックしてから、New Chart をクリックして、ホスト名またはアドレスを指定して、ローカルマシンおよびリモートマシンの両方からメトリックを選択します。高度な設定オプションには、チャートの軸値を手動で設定する機能、およびプロットの色を手動で選択する機能が含まれます。
PCP Charts アプリケーションで作成したビューを記録します。
以下は、PCP Charts アプリケーションで作成したイメージを撮影したり、ビューを記録するためのオプションです。
- File をクリックしてから Export をクリックして、現在のビューのイメージを保存します。
- Record をクリックしてから Start をクリックし、録画を開始します。Record をクリックしてから Stop をクリックし、録画を停止します。録画の停止後、記録されたメトリックは後で表示できるようにアーカイブが作成されます。
必要に応じて、PCP Charts アプリケーションでは、ビュー と呼ばれるメインの設定ファイルによって、1 つ以上のチャートに関連付けられたメタデータを保存できます。このメタデータでは、使用されるメトリックや、チャート列など、チャート側面をすべて記述します。File をクリックしてから Save View をクリックして、カスタム view 設定を保存し、後で view 設定を読み込みます。
以下の PCP Charts アプリケーションビューの設定ファイルの例では、指定の XFS ファイルシステム
loop1
に対して読み書きされた合計バイト数を示す積み上げチャートグラフを説明します。#kmchart version 1 chart title "Filesystem Throughput /loop1" style stacking antialiasing off plot legend "Read rate" metric xfs.read_bytes instance "loop1" plot legend "Write rate" metric xfs.write_bytes instance "loop1"
関連情報
-
システム上の
pmchart(1)
およびpmtime(1)
man ページ - PCP で配布されるシステムサービスおよびツール