33.4. 未使用ブロックの破棄の種類
ファイルシステムで未使用のブロックを破棄することは、ソリッドステートディスクおよびシンプロビジョニングストレージのいずれの場合でも推奨のプラクティスです。
以下は、未使用のブロックを破棄する 2 つの方法です。
バッチ破棄
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fstrim
コマンドに、このタイプの破棄が含まれています。ファイルシステム内にある未使用のブロックで、管理者が指定した基準に一致するものをすべて破棄します。Red Hat Enterprise Linux 8 は、XFS および ext4 でフォーマットされおり、物理的な破棄操作に対応するデバイスでのバッチ破棄をサポートします。 オンライン破棄
このタイプの破棄操作は、discard オプションを指定してマウント時に設定します。この操作は、ユーザーの介入なしにリアルタイムで実行されます。ただし、未使用から空き状態に移行しているブロックのみを破棄します。Red Hat Enterprise Linux 8 では XFS および ext4 フォーマットのデバイスでオンライン破棄をサポートしています。
Red Hat は、パフォーマンスを維持するためにオンライン破棄が必要な場合や、システムのワークロードでバッチ破棄を実行できない場合を除き、バッチ破棄を推奨します。
事前割り当てでは、領域にデータを書き込むことなく、ファイルに割り当て済みとしてディスク領域をマークします。これは、データの断片化や、読み取りのパフォーマンスの低下を抑える場合に役立ちます。Red Hat Enterprise Linux 8 は、XFS、ext4、および GFS2 ファイルシステムでの領域の事前割り当てに対応します。アプリケーションは、fallocate(2) glibc
呼び出しを使用して、事前割り当てした領域の利点を活用することもできます。
関連情報
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システム上の
mount(8)
およびfallocate(2)
man ページ