3.14. 物理ネットワークのブリッジ
仮想インスタンスの送受信接続を可能にするには、仮想ネットワークと物理ネットワーク間をブリッジングします。
以下の手順では、例として示した物理インターフェース eth0
はブリッジ br-ex
にマッピングされます。この仮想ブリッジは、物理ネットワークと仮想ネットワーク間を中継する機能を果たします。
これにより、eth0
を通過するすべてのトラフィックは、設定した Open vSwitch を使用してインスタンスに到達します。
詳細は、「11章ブリッジマッピングの設定」を参照してください。
物理 NIC を仮想 Open vSwitch ブリッジにマッピングするには、以下の手順を実施します。
テキストエディターで
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
を開き、以下のパラメーターをご自分のサイトのネットワークに適した値で更新します。- IPADDR
- NETMASK GATEWAY
DNS1 (ネームサーバー)
以下は例です。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 DEVICE=eth0 TYPE=OVSPort DEVICETYPE=ovs OVS_BRIDGE=br-ex ONBOOT=yes
テキストエディターで
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br-ex
を開き、前のステップで eth0 に確保した IP アドレスの値で仮想ブリッジのパラメーターを更新します。# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br-ex DEVICE=br-ex DEVICETYPE=ovs TYPE=OVSBridge BOOTPROTO=static IPADDR=192.168.120.10 NETMASK=255.255.255.0 GATEWAY=192.168.120.1 DNS1=192.168.120.1 ONBOOT=yes
インスタンスに Floating IP アドレスを割り当てて、物理ネットワークが利用できるようにすることができます。