11.3. ブリッジマッピングの設定
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director は、事前定義された NIC テンプレートを使用して、オーバークラウドをインストールし初期ネットワーク設定を定義します。
カスタマイズした環境ファイルの NeutronBridgeMappings
パラメーターを使用して、ブリッジマッピング等の初期ネットワーク設定の項目をカスタマイズすることができます。この環境ファイルを openstack overcloud deploy
コマンドで指定します。
前提条件
- ルーターがスケジュールされているネットワークノードに、ブリッジマッピングを設定する必要があります。
- ML2/OVS および ML2/OVN DVR 構成の両方について、コンピュートノードにもブリッジマッピングを設定する必要があります。
手順
カスタム環境ファイルを作成し、実際の環境に適した値で
NeutronBridgeMappings
heat パラメーターを追加します。parameter_defaults: NeutronBridgeMappings: "datacentre:br-ex,tenant:br-tenant"
NeutronBridgeMappings
heat パラメーターは、物理名 (datacentre
) をブリッジ (br-ex
) に関連付けます。注記NeutronBridgeMappings
パラメーターを使用しないと、デフォルトではホストの外部ブリッジ (br-ex) を物理名 (datacentre) にマッピングします。この設定を適用するには、その他の環境ファイルと共にカスタム環境ファイルをスタックに追加して、オーバークラウドをデプロイします。
(undercloud) $ openstack overcloud deploy --templates \ -e [your environment files] -e /home/stack/templates/<custom-environment-file>.yaml
続いて、以下の手順を実施します。
- ネットワークの VLAN 範囲を使用して、対応する外部ネットワークを表すプロバイダーネットワークを作成します。(neutron プロバイダーネットワークまたは Floating IP ネットワークを作成する際には、物理名を使用します。)
- ルーターインターフェースを使用して、外部ネットワークをテナントネットワークに接続します。
関連資料
- 『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「 ネットワーク環境パラメーター 」
- 『 オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「オーバークラウド作成時の環境ファイル の追加」