前書き
OpenStack Networking サービス(コード名: neutron)は、Red Hat OpenStack Platform 15 のソフトウェア定義ネットワークのコンポーネントです。
ソフトウェア定義ネットワーク (SDN)
ソフトウェア定義ネットワーク (SDN) を使用することで、ネットワーク管理者は下層の機能の抽象化によりネットワークサービスを管理することができます。サーバーのワークロードを仮想環境に移行しても、データの送受信のためにそれらのサーバーがネットワーク接続を必要とすることに変わりありません。SDN は、ルーターやスイッチなどのネットワーク装置を同じ仮想化領域に移動することで、このニーズに対応します。すでにネットワークの基本概念に精通している場合には、接続先のサーバーと同様に、これらの物理ネットワークの概念が仮想化されていると考えるのに無理はないでしょう。
本ガイドの構成
- 前書き: ソフトウェア定義ネットワーク (SDN) の定義について簡単に説明します。
パート I: 一般的な管理タスクと基本的なトラブルシューティングのステップを説明します。
- ネットワークリソースの追加と削除
- 基本的なネットワークのトラブルシューティング
- テナントネットワークのトラブルシューティング
パート 2: 以下のように、高度な Red Hat OpenStack Platform Networking 機能についてクックブック形式のシナリオがまとめられています。
- 仮想ルーターのレイヤー 3 高可用性の設定
- DVR およびその他のネットワーク機能の設定