11.4.2. OVS パッチポートの自動クリーンアップ
OVS ブリッジマッピングを削除したら、関連付けられたパッチポートも削除する必要があります。
OVN ブリッジマッピングが削除されると、OVN コントローラーは自動的に関連付けられたパッチポートのクリーンアップを行います。
前提条件
- クリーンアップを行うパッチポートは、Open Virtual Switch (OVS) ポートでなければなりません。
-
neutron-ovs-cleanup
コマンドでパッチポートの自動クリーンアップを行うと、ネットワーク接続が停止します。したがって、この操作は計画的なメンテナンス期間中にのみ実施する必要があります。 -
--ovs_all_ports
フラグを使用してbr-int
から全パッチポートを削除すると、br-tun
からトンネルエンドが、またブリッジ間からはパッチポートがクリーンアップされます。 -
neutron-ovs-cleanup
コマンドは、すべての OVS ブリッジから全パッチポート (インスタンス、qdhcp/qrouter 等) を抜線します。
手順
--ovs_all_ports
フラグを指定してneutron-ovs-cleanup
コマンドを実行します。重要このステップを実施すると、ネットワーク接続が完全に停止されます。
# /usr/bin/neutron-ovs-cleanup --config-file /etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini --log-file /var/log/neutron/ovs-cleanup.log --ovs_all_ports
オーバークラウドを再デプロイして接続を回復します。
openstack overcloud deploy
コマンドを再実行すると、ブリッジマッピングの値が再適用されます。注記再起動後、OVS エージェントは bridge_mappings に存在しない接続に干渉しません。したがって、
br-int
がbr-ex2
に接続され、br-ex2
にフローがある場合、bridge_mappings 設定からbr-int
を削除しても、OVS エージェントまたはノードの再起動時に 2 つのブリッジが切断されることはありません。
関連情報
- 『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「 ネットワーク環境パラメーター 」
- 『 オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「オーバークラウド作成時の環境ファイル の追加」