第2章 OpenStack Networking の概念
OpenStack Networking には、ルーティング、DHCP、メタデータなどのコアサービスを管理するシステムサービスがあります。これらのサービスが 1 つにまとまって、物理サーバーに割り当てられる概念的なロールであるコントローラーノードの概念に含まれます。物理サーバーは通常、ネットワークノード のロールが割り当てられ、インスタンスを発着するネットワークトラフィックのレイヤー 3 ルーティングを管理するタスクに特化して稼働します。OpenStack Networking では、このロールを実行する複数の物理ホストを指定することができ、ハードウェア障害が発生した場合に向けたサービスの冗長化が可能です。詳しい情報は、「レイヤー 3 の高可用性」の章を参照してください。
Red Hat OpenStack Platform 11 では、コンポーザブルロールのサポートが追加され、ネットワークサービスをカスタムロール別に分類することができます。ただし、本ガイドでは、内容をわかりやすくするために、デプロイメントにはデフォルトの Controller ロールを使用することを前提とします。
2.1. OpenStack Networking (neutron) のインストール
OpenStack Networking コンポーネントは、Red Hat OpenStack Platform director デプロイメントの一部としてインストールされます。director のデプロイメントに関する詳細な情報は、『director のインストールと使用方法』を参照してください。