14.3. リモートファイルタイプリポジトリーの作成
pulp-manifest
を使用して、Satellite Server の外部にあるファイルのディレクトリーから、カスタムファイルタイプリポジトリーを作成します。その後、HTTP または HTTPS 経由で Satellite Server にファイルを同期します。ファイルタイプリポジトリーにファイルを追加すると、他のリポジトリーと同じようにファイルを操作できます。
以下の手順を使用して、リモートサーバーのディレクトリーにリポジトリーを設定します。Satellite Server がインストールされているベースシステムのディレクトリーにファイルタイプリポジトリーを作成するには、「ローカルディレクトリーにカスタムのファイルタイプリポジトリーの作成」 を参照してください。
前提条件
リモートファイルタイプリポジトリーを作成する前に、以下の条件が存在することを確認します。
- Red Hat Enterprise Linux 7 サーバーが Satellite または Red Hat CDN に登録されている。
- Red Hat Enterprise Linux Server および Satellite Tools 6.10 リポジトリーにエンタイトルメントがある。
- HTTP サーバーがインストールされている。Web サーバーの設定方法はシステム管理者のガイドにおける Red Hat Enterprise Linux 7 での Apache HTTP サーバー を参照してください。
手順
リモートディレクトリーにファイルタイプリポジトリーを作成するには、以下の手順を行います。
リモートサーバーで、サーバーおよび Satellite Tools 6.10 リポジトリーが有効になっていることを確認します。
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms \ --enable=rhel-7-server-satellite-tools-6.10-rpms
Pulp マニフェストパッケージをインストールします。
# yum install python3-pulp_manifest
HTTP サーバーのパブリックフォルダーのファイルタイプリポジトリーとして使用するディレクトリーを作成します。
# mkdir /var/www/html/pub/my_file_repo
ディレクトリーにファイルを追加して、テストファイルを作成します。
# touch /var/www/html/pub/my_file_repo/test.txt
Pulp マニフェストコマンドを入力して、マニフェストを作成します。
# pulp-manifest /var/www/html/pub/my_file_repo
マニフェストが作成されたことを確認します。
# ls /var/www/html/pub/my_file_repo PULP_MANIFEST test.txt
リモートファイルタイプリポジトリーからのファイルのインポート
リモートファイルタイプリポジトリーからファイルをインポートするには、以下の手順を行います。
- カスタム製品が Satellite Server に存在することを確認します。または、カスタム製品を作成します。詳しくは、「Red Hat Satellite でのカスタムのファイルタイプリポジトリーの作成」をご覧ください。
- Satellite Web UI で、コンテンツ > 製品に移動します。
- 製品の名前を選択します。
- リポジトリー タブをクリックして、新規リポジトリー を選択します。
- 名前 フィールドに、リポジトリーの名前を入力します。Red Hat Satellite 6 では、名前 に入力した内容をもとに、このフィールドに値が自動的に入力されます。
- タイプ のリストから ファイル を選択します。
- アップストリーム URL フィールドに、ソースとして使用するアップストリームリポジトリーの URL を入力します。
- アップストリームのリポジトリーの SSL 証明書が信頼できる CA によって署名されていることを確認する場合は、SSL の検証 チェックボックスを選択します。
- アップストリームのユーザー名 フィールドに、認証に必要な場合にアップストリームリポジトリーのユーザー名を入力します。リポジトリーに認証が必要ない場合は、このフィールドをクリアします。
- アップストリームのパスワード フィールドに、アップストリームリポジトリーのパスワードを入力します。
- オプション: アップストリームの認証トークン フィールドに、認証用のアップストリームリポジトリーユーザーのトークンを指定します。リポジトリーに認証が必要ない場合は、このフィールドを空欄のままにします。
-
オプション: Mirror on Sync チェックボックスをチェックして、このリポジトリーが同期時にソースリポジトリーをミラーリングできるようにします。デフォルトは
true
です (チェックします)。 -
オプション: HTTP プロキシーポリシー フィールドで、必要な HHTP プロキシーを選択します。デフォルト値は
Global Default
です。 -
オプション: HTTP 経由での公開 を確認し、同期中に HTTP を使用してこのリポジトリーを公開します。デフォルトは
true
です (チェックします)。 - オプション: GPG キー フィールドで、リポジトリーの GPG キーを選択します。
- オプション: SSL CA 証明書 フィールドで、リポジトリーの SSL CA 証明書を選択します。
- オプション: SSL Client cert フィールドで、リポジトリーの SSL Client Certificate を選択します。
- オプション: SSL Client Key フィールドで、リポジトリーの SSL Client Key を選択します。
- 保存 をクリックします。
- コンテンツ > 製品 に移動します。更新するリポジトリーが含まれる製品の名前を選択します。
- 製品のウィンドウで、更新するリポジトリーの名前を選択します。
- アクションの選択 メニューから 同期開始 を選択します。
リポジトリーを公開した URL を開いて、ファイルを表示します。