6.2. アプリケーションライフサイクルでのコンテンツのプロモート
アプリケーションライフサイクルチェーンでは、ある環境から次の環境へコンテンツを移動すると、これは プロモーション と呼ばれます。
Satellite ライフサイクル環境のコンテンツプロモーションの例
各環境には、Red Hat Satellite 6 に登録したシステムが含まれ、そのシステムがアクセスできるのは、各環境に関連するリポジトリーに限られます。これらのシステムは、対象の環境に関連するリポジトリーにだけアクセスできます。別の環境にパッケージをプロモートすると、ターゲット環境のリポジトリーで新しいパッケージバージョンを受け取ります。これにより、ターゲット環境の各システムは、新しいパッケージバージョンに更新できます。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
example_software-1.1-0.noarch.rpm | example_software-1.0-0.noarch.rpm | example_software-1.0-0.noarch.rpm |
パッチ開発の完了後には、RPM をテスト環境にプロモートして、品質保証エンジニアチームがパッチをレビューできるようにします。この時点では、アプリケーションライフサイクルに以下のパッケージバージョンが各環境に含まれます。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
example_software-1.1-0.noarch.rpm | example_software-1.1-0.noarch.rpm | example_software-1.0-0.noarch.rpm |
品質保証エンジニアチームがパッチのレビューを行う間、開発チームは example_software 2.0 で作業を開始します。これにより、アプリケーションライフサイクルは以下のようになります。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
exampleware-2.0-0.noarch.rpm | exampleware-1.1-0.noarch.rpm | exampleware-1.0-0.noarch.rpm |
品質保証エンジニアチームがパッチのレビューを完了します。これで example_software 1.1 をリリースする準備が整いました。1.1 を実稼働環境にプロモート します。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
example_software-2.0-0.noarch.rpm | example_software-1.1-0.noarch.rpm | example_software-1.1-0.noarch.rpm |
開発チームが example_software 2.0 の作業を完了し、テスト環境にプロモートします。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
example_software-2.0-0.noarch.rpm | example_software-2.0-0.noarch.rpm | example_software-1.1-0.noarch.rpm |
最後に品質保証エンジニアチームがこのパッケージのレビューを行います。レビューが完了したら、パッケージを 実稼働 環境にプロモートします。
開発 | テスト | 実稼働 |
---|---|---|
exampleware-2.0-0.noarch.rpm | exampleware-2.0-0.noarch.rpm | exampleware-2.0-0.noarch.rpm |
詳しくは、「コンテンツビューのプロモート」をご覧ください。