11.4. エラータ用のコンテンツビューフィルターの作成
コンテンツフィルターを使用して、エラータを制限できます。以下のようなフィルターを使用します。
- ID: 結果として表示されるリポジトリーに含めることができるように、特定のエラータを選択します。
- 日付の範囲: 日付の範囲を定義して、その範囲内にリリースされたエラータを追加します。
- タイプ: バグ修正、機能強化、セキュリティーなどのエラータのタイプを選択して追加します。
特定日より後のエラータを除外するコンテンツフィルターを作成します。これにより、アプリケーションライフサイクルの実稼働システムがある時点まで最新に保たれたことになります。その後にこのフィルターの開始日を変更し、テスト環境に新たなエラータを導入します。こうすることで、新パッケージにアプリケーションライフサイクルとの互換性があるかどうかをテストできます。
Web UI の代わりに CLI を使用する場合は、CLI 手順 を参照してください。
前提条件
- 必要なエラータを含むリポジトリーを指定してコンテンツビューを作成しておく。詳しくは、「コンテンツビューの作成」をご覧ください。
手順
- Satellite web UI で、コンテンツ > コンテンツビュー に移動して、エラータ適用に使用するコンテンツビューを選択します。
- Yum コンテンツ > フィルターに移動し、新規フィルターをクリックします。
-
名前 フィールドで、
Errata Filter
を入力します。 - コンテンツタイプ リストから エラータ - 日付およびタイプ を選択します。
- 含有タイプ リストから 除外 を選択してください。
-
説明 フィールドに
Exclude errata items from YYYY-MM-DD
を入力します。 - 保存 をクリックします。
- エラータタイプ には、除外するエラータタイプのチェックボックスを選択します。たとえば、特定の日付以降の機能拡張やバグ修正エラータを除外し、セキュリティーエラータすべてを含めるには、機能拡張 および バグ修正 のチェックボックスを選択し、セキュリティー チェックボックスの選択を解除します。
日付タイプ では、2 つのチェックボックスからいずれかを選択します。
- エラータの発行日については 発行日 を選択します。
- エラータの最終更新日については 更新日 を選択します。
- 開始日 を選択して、すべてのエラータを除外するか、選択した日付以降のエラータを除外します。
- 終了日 フィールドは空白にしておきます。
- Save をクリックします。
- 新規バージョンの公開 をクリックして、表示されているリポジトリーを公開します。
-
説明 フィールドに
Adding errata filter
と入力します。 Save をクリックします。
コンテンツビューが公開されると、コンテンツ コラムのパッケージとエラータの数が公開前のリポジトリーと比べて少なくなります。これは、前年のセキュリティー以外のエラータがフィルターにより正常に除外されたためです。
- バージョン タブをクリックします。
- 公開バージョンの右側にある プロモート をクリックします。
- コンテンツビューのプロモート先の環境を選択します。
- 説明 フィールドに、プロモートの説明を入力します。
- バージョンのプロモート をクリックして、必要とされる環境全体に、このコンテンツビューバージョンをプロモートします。
CLI 手順
エラータのフィルターを作成します。
# hammer content-view filter create --name "Filter Name" \ --description "Exclude errata items from the YYYY-MM-DD" \ --content-view "CV Name" --organization "Default Organization" \ --type "erratum"
フィルタールールを作成して、指定の 開始日 以降のエラータすべてを除外します。
# hammer content-view filter rule create --start-date "YYYY-MM-DD" \ --content-view "CV Name" --content-view-filter="Filter Name" \ --organization "Default Organization" --types=security,enhancement,bugfix
コンテンツビューを公開します。
# hammer content-view publish --name "CV Name" \ --organization "Default Organization"
コンテンツビューをライフサイクル環境にプロモートし、そこに含まれるエラータをそのライフサイクル環境で利用できるようにします。
# hammer content-view version promote \ --content-view "CV Name" \ --organization "Default Organization" \ --to-lifecycle-environment "Lifecycle Environment Name"