第8章 Satellite Server 間でのコンテンツの同期
Red Hat Satellite は Inter-Satellite Synchronization (ISS) を使用して、エアギャップされたものを含む 2 つの Satellite Server 間でコンテンツを同期します。
Satellite 6.10 および 6.9 (およびそれ以前) は、Pulp のバージョンが異なるため、エクスポートとインポートに互換性がありません。この機能を使用するには、両方のサーバーで同じバージョンの Satellite を実行している必要があります。
8.1. シナリオ
- Satellite Server の一部のコンテンツのみを他の Satellite Server にコピーする場合。たとえば、IT 部門が使用するコンテンツビューが Satellite Server であり、このコンテンツビューのコンテンツを他の Satellite Server へコピーする場合などです。
- Satellite Server から他の Satellite Server にすべてのライブラリーコンテンツをコピーする場合。たとえば、IT 部門がライブラリー内の Satellite Server のコンテンツを使用し、その組織のすべての製品とリポジトリーを別の Satellite Server にコピーします。
- オンラインの Satellite Server とオフラインの Satellite Server の両方があり、オンラインのサーバーからオフラインのサーバーへコンテンツをコピーする場合。たとえば、セキュリティーなどの理由で、管理インフラストラクチャーを完全に分離する必要がある場合などです。
これらのシナリオには、2 台の Satellite Server が必要です。1 つは、外部の Satellite Server に接続され、エクスポートするコンテンツが含まれる Satellite Server で、もう 1 つは、切断されてコンテンツのインポートする Satellite Server です。
ISS は、Satellite Server から Capsule Server へのコンテンツの同期には使用できません。Capsule Server はネイティブで同期をサポートします。詳細は、Red Hat Satellite の計画のCapsule Server の概要を参照してください。