17.4.2. グラフィカル環境での起動
X Window System をインストールしていて、システムにログインした後にグラフィカルデスクトップ環境が表示されない場合は、コマンド startx を使用して X Window System グラフィカルインターフェイスを起動できます。
このコマンドを入力し、Enter をクリックすると、グラフィカルデスクトップ環境が表示されます。
ただし、手動による起動はその場限りで、次回からのログインプロセスを変更するわけではないことに注意してください。
グラフィカルログイン画面でログインできるようにシステムを設定するには、runlevel セクションの数字を 1 つだけ変更して、1 つのファイル
/etc/inittab
を編集する必要があります。設定を終えたらコンピューターを再起動します。次回のログイン時には、グラフィカルログインプロンプトが表示されます。
シェルプロンプトを開きます。ユーザーアカウントでログインしている場合は su コマンドで root になります。
ここで、以下のコマンドを実行して、gedit でファイルを編集します。
gedit /etc/inittab
/etc/inittab
ファイルが開きます。最初の画面では、以下のような ファイルの セクションが表示されます。
# Default runlevel. The runlevels used are: # 0 - halt (Do NOT set initdefault to this) # 1 - Single user mode # 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking) # 3 - Full multiuser mode # 4 - unused # 5 - X11 # 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this) # id:3:initdefault:
コンソールからグラフィカルログインに変更するには、
id:3:initdefault:
行目の番号を 3
から 5
に変更します。
警告
デフォルトランレベルの数 のみ を
3
から 5
に変更します。
変更した行は、以下のようになります。
id:5:initdefault:
変更に問題がなければ、Ctrl+Q キーを使用してファイルを保存して終了します。ウィンドウが表示され、変更を保存するかどうかを尋ねられます。
をクリックします。
システムを再起動してから次回ログインすると、グラフィカルログインプロンプトが表示されます。