28.2. インストールシステムへのリモートアクセスの有効化
他のシステムからインストールシステムのグラフィカルインターフェイスまたはテキストインターフェイスにアクセスできます。テキストモード表示にアクセスするには、telnet が必要です。これは、Red Hat Enterprise Linux システムにデフォルトでインストールされています。インストールシステムのグラフィカルディスプレイにリモートでアクセスするには、VNC (Virtual Network Computing)ディスプレイプロトコルをサポートするクライアントソフトウェアを使用します。
注記
インストールシステムは、VNC 接続を確立するための 2 つの方法をサポートします。インストールを開始し、別のシステムで VNC クライアントを使用してグラフィカルディスプレイに手動でログインできます。または、リスニングモード で実行されているネットワーク上の VNC クライアントに自動的に接続するようにインストールシステムを設定することもできます。
28.2.1. VNC によるリモートアクセスの有効化
linux vnc vncpassword=qwerty
vnc
オプションは、VNC サービスを有効にします。vncpassword
オプションは、リモートアクセスのパスワードを設定します。上記の例では、パスワードを qwerty
に設定します。
注記
VNC パスワードは 6 文字以上である必要があります。
以下の画面で、インストールシステムの言語、キーボードレイアウト、およびネットワーク設定を指定します。その後、VNC クライアントを介してグラフィカルインターフェイスにアクセスできます。インストールシステムでは、VNC クライアントの正しい接続設定が表示されます。
Starting VNC... The VNC server is now running. Please connect to computer.mydomain.com:1 to begin the install... Starting graphical installation... Press <enter> for a shell
次に、VNC クライアントでインストールシステムにログインできます。Red Hat Enterprise Linux で vncviewer クライアントを実行するには、 を選択するか、ターミナルウィンドウでコマンド vncviewer を入力します。VNC Server ダイアログにサーバーおよびディスプレイ番号を入力します。上記の例では、VNC サーバーは
computer.mydomain.com:1
です。