32.3. キックスタートファイルの作成
キックスタートファイルは単純なテキストファイルで、アイテムの一覧が含まれており、各アイテムはキーワードで識別されます。これは、Kickstart Configurator アプリケーションを使用するか、ゼロから記述して作成できます。Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムは、インストール時に選択したオプションに基づいてサンプルのキックスタートファイルも作成します。
/root/anaconda-ks.cfg
ファイルに書き込まれます。ファイルを ASCII テキストとして保存できるテキストエディターまたは単語プロセッサーで編集できるようになります。
まず、キックスタートファイルの作成時には、以下の問題に注意してください。
- 各セクションは決められた順序で指定してください。セクション内の項目については、特に指定がない限り順序は関係ありません。セクションの順序は次のようになります。
- コマンドセクション - キックスタートオプションの一覧は、「キックスタートのオプション」 を参照してください。必須のオプションを使用する必要があります。
- %packages セクション:詳細は、「パッケージの選択」 を参照してください。
- %pre セクションおよび %post セクション:この 2 つのセクションの順番は任意に指定でき、必須ではありません。詳細は、「インストール前のスクリプト」 および 「インストール後のスクリプト」 を参照してください。
注記各セクションは、%end で終了して、ログに記録される警告を回避します。 - 必須項目以外は省略しても構いません。
- 必須項目が省略されている場合は、通常のインストール中のプロンプトと同様、インストールプログラムにより、その関連項目についての回答が求められます。回答を入力すると、インストールが自動的に続行されます (他にも省略されている部分があればその部分まで)。
- ポンド(ハッシュとも呼ばれる)記号(#)で始まる行はコメントとして扱われ、無視されます。
- キックスタート アップグレード では、以下の項目が必要です。
- 言語
- インストール方法
- デバイスの指定(インストールを実行するためにデバイスが必要な場合)
- キーボードの設定
- upgrade キーワード
- ブートローダーの設定
アップグレードに他の項目が指定されている場合、これらのアイテムは無視されます(これにはパッケージ選択が含まれることに注意してください)。