9.12. 既存システムのアップグレード
重要
以下のセクションは、Red Hat Enterprise Linux 6.4 を Red Hat Enterprise Linux 6.5 以降にアップグレードするなど、マイナーバージョン間での Red Hat Enterprise Linux のアップグレードにのみ適用されます。このアプローチは、Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレードなど、メジャーバージョン間のアップグレードではサポートされません。
Red Hat Enterprise Linux のメジャーバージョン間のインプレースアップグレードは、Red Hat Upgrade Tool および Preupgrade Assistant ツールを使用した特定の制限で行うことができます。詳細は、37章現在のシステムのアップグレード を参照してください。
インストールシステムは、Red Hat Enterprise Linux の既存のインストールを自動的に検出します。アップグレードプロセスでは、既存のシステムソフトウェアを新しいバージョンで更新しますが、ユーザーのホームディレクトリーからデータは削除されません。ハードドライブの既存パーティション構造は変更されません。システム設定は、パッケージのアップグレードで要求した場合にのみ変更されます。ほとんどのパッケージアップグレードでは、システム設定は変更されませんが、後で確認できるように追加の設定ファイルをインストールします。
使用しているインストールメディアには、コンピューターのアップグレードに必要なすべてのソフトウェアパッケージが含まれているとは限りません。
9.12.1. アップグレードダイアログ
システムに Red Hat Enterprise Linux インストールが含まれる場合は、そのインストールをアップグレードするかどうかを尋ねるダイアログが表示されます。既存のシステムのアップグレードを実行するには、ドロップダウンリストから適切なインストールを選択し、
を選択します。
図9.35 アップグレードダイアログ
[D]
注記
既存の Red Hat Enterprise Linux システムに手動でインストールしたソフトウェアは、アップグレード後に動作が異なる可能性があります。アップグレード後に、このソフトウェアを手動で再インストールまたは再コンパイルして、更新されたシステムで正しく実行されるようにする必要がある場合があります。