E.8. GRUB メニュー設定ファイル
GRUB のメニューインターフェイスで起動するオペレーティングシステムのリストを作成するために使用される設定ファイル
(
BIOS システムでは /boot/grub/grub.conf
、UEFI システムでは /boot/efi/redhat/grub.conf
) は、基本的にユーザーが実行するコマンドのグループを事前に選択することができます。「GRUB コマンド」 で示されたコマンドが使用できるほか、設定ファイルでのみ使用できる特殊なコマンドもあります。
E.8.1. 設定ファイルの構造
メニューインターフェイスのグローバルプリファレンスを設定するコマンドは、GRUB 設定ファイルの先頭に置かれ、その後にメニューに記載されている各オペレーティングカーネルまたはオペレーティングシステムのスタンザが続きます。
以下は、Red Hat Enterprise Linux または Microsoft Windows のいずれかを起動するために設計された、非常に基本的な GRUB メニュー設定ファイルです。
default=0 timeout=10 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.32.130.el6.i686) root (hd0,0) kernel /boot/vmlinuz-2.6.32.130.el6.i686 ro root=LABEL=/1 rhgb quiet initrd /boot/initrd-2.6.32.130.el6.i686.img # section to load Windows title Windows rootnoverify (hd0,0) chainloader +1
このファイルは、Red Hat Enterprise Linux をデフォルトのオペレーティングシステムとしてメニューを構築し、10 秒後に自動ブートするように GRUB を設定します。オペレーティングシステムのエントリーごとに、システムディスクパーティションテーブルに特化したコマンドの 2 つのセクションが与えられています。
注記
なお、デフォルトは整数値で指定される。これは、GRUB 設定ファイルの最初の タイトル 行を指します。先ほどの例で Windows セクションをデフォルトとして設定する場合は、default=0 を default=1 に 変更します。
複数のオペレーティングシステムを起動するための GRUB メニュー設定ファイルの設定は、この章の範囲外です。その他の資料のリストは、「関連情報」 を参照してください。