3.5.2. UEFI システムで MBR を搭載したディスクドライブ
UEFI ファームウェアのシステムには GUID パーティションテーブル(GPT)のディスクが必要です。マスターブートレコード(MBR)ラベルの付いたディスクに Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合は、ディスクの再ラベル付けが必要になります。
つまり、MBR パーティションが設定されたディスク上の既存のパーティションを再利用できず、ディスク上のすべてのデータが失われます。Red Hat Enterprise Linux をインストールする前に、ドライブ上の全データのバックアップを作成してください。
GUID パーティションテーブルは、ブートローダーがインストールされているディスクであるシステムのブートドライブでのみ必要です。他のドライブにはマスターブートレコードのラベルを付けることができ、パーティションレイアウトを再利用できます。
UEFI システムに Red Hat Enterprise Linux をインストールし、マスターブートレコードを持つドライブを使用するには、いくつかの方法があります。以下を行うことができます。
- ドライブを既存の Linux システムにアタッチし、parted や fdisk などのユーティリティーを使用して、ドライブに GPT ラベルを作成します。たとえば、parted を使用してディスク
/dev/sdc
に GPT ラベルを作成するには、次のコマンドを使用します。#
parted /dev/sdc mklabel gpt警告正しいドライブを指定してください。ディスクに再ラベル付けすると、そのディスク上の全データが破棄され、parted は確認を要求されません。 - 自動キックスタートインストールを実行し、clearpart および zerombr コマンドを使用します。システムで UEFI ファームウェアを使用している場合は、ブートドライブでこのコマンドを使用すると GPT の再ラベル付けが行われます。
- グラフィカルユーザーインターフェイスでの手動インストール中、パーティション設定画面に移動する場合。カスタムパーティション設定 以外 のオプション( Use All Spaceなど)を選択します。パーティション設定レイアウトの確認および変更 チェックボックスにチェックを入れ、Next をクリックします。次の画面で、必要に応じて自動的に作成されたレイアウトを変更します。終了して Next をクリックすると、Anaconda はレイアウトを使用して自動的にドライブのラベルを変更します。