10.3. ブリッジマッピングの設定
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Networking サービス (neutron) がプロバイダーのネットワークトラフィックを物理ネットワークに接続するために使用するブリッジマッピングを変更するには、必要な heat パラメーターを変更して、オーバークラウドを再デプロイします。
前提条件
-
の下にあるホストに
stack
ユーザーとしてアクセスできる必要があります。 - ルーターがスケジュールされているネットワークノードに、ブリッジマッピングを設定する必要があります。
- また、Compute ノードのブリッジマッピングを設定する必要もあります。
手順
- アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
source コマンドでアンダークラウドの認証情報ファイルを読み込みます。
$ source ~/stackrc
カスタム YAML 環境ファイルを作成します。
例
$ vi /home/stack/templates/my_bridge_mappings.yaml
ご自分の環境ファイルには、
parameter_defaults
というキーワードを含める必要があります。parameter_defaults
キーワードの後に、サイトに適した値を持つNeutronBridgeMappings
heat パラメーターを追加します。例
この例では、
NeutronBridgeMappings
パラメーターは、物理名datacentre
とtenant
、ブリッジbr-ex
とbr-
tenant をそれぞれ関連付けます。parameter_defaults: NeutronBridgeMappings: "datacentre:br-ex,tenant:br-tenant"
注記NeutronBridgeMappings
パラメーターを使用しないと、デフォルトではホストの外部ブリッジ (br-ex) を物理名 (datacentre) にマッピングします。フラットネットワークを使用している場合は、
NeutronFlatNetworks
パラメーターを使用してその名前を追加します。例
この例では、パラメーターは物理名
datacentre
をブリッジbr-ex
に関連付け、物理名tenant
をブリッジ br-tenant に関連付けます。parameter_defaults: NeutronBridgeMappings: "datacentre:br-ex,tenant:br-tenant" NeutronFlatNetworks: "my_flat_network"
注記NeutronFlatNetworks
パラメーターが使用されていない場合、デフォルトはdatacentre
です。VLAN ネットワークを使用している場合は、
NeutronNetworkVLANRanges
パラメーターを使用して、アクセスする VLAN の範囲とともにネットワーク名を指定します。例
この例では、
NeutronNetworkVLANRanges
パラメーターは、tenant
ネットワークの VLAN 範囲を1 - 1000
で指定します。parameter_defaults: NeutronBridgeMappings: "datacentre:br-ex,tenant:br-tenant" NeutronNetworkVLANRanges: "tenant:1:1000"
コア heat テンプレート、環境ファイル、およびこの新しいカスタム環境ファイルを指定して、deployment コマンドを実行します。
$ openstack overcloud deploy --templates \ -e <your_environment_files> \ -e /home/stack/templates/my_bridge_mappings.yaml
以下の手順を実行します。
- ネットワークの VLAN 範囲を使用して、対応する外部ネットワークを表すプロバイダーネットワークを作成します。(neutron プロバイダーネットワークまたは Floating IP ネットワークを作成する際には、物理名を使用します。)
- ルーターインターフェイスを使用して、外部ネットワークをプロジェクトネットワークに接続します。
関連情報
- オーバークラウドの高度なカスタマイズ ガイドの ネットワーク環境パラメーター
- 高度なオーバークラウドカスタマイズ ガイドの オーバークラウドの作成に環境ファイルを含める