18.9. セキュリティーグループロギングのレートおよびバースト制限の調整
ログデータの送信によるコントロールプレーンの過負荷を避けるために、ネットワーキングサービスは 1 秒あたりにログに記録される最大パケット数に制限を設定します。この制限は、NeutronOVNLoggingRateLimit
パラメーターを使用して変更できます。
ログパケット送信がレート制限に達すると、ネットワーキングサービスはログに記録するパケットの過剰分をキューに入れます。NeutronOVNLoggingBurstLimit
パラメーターを使用して、キューに置かれるパケットの上限を変更できます。
デフォルト値は、、NeutronOVNLoggingRateLimit
が 1 秒あたり 100 パケット、NeutronOVNLoggingBurstLimit
がキュー内の 25 パケットです。これらは、下限値でもあります。これより低い値にすると、制限は正しく機能しません。
ロギングレートおよびバースト制限では、データトラフィック制御は制限されません。ロギングデータの送信のみが制限されます。
手順
-
アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 source コマンドでアンダークラウドの認証情報ファイルを読み込みます。
$ source ~/stackrc
カスタム環境ファイルでパラメーターを設定します。たとえば、
sg-logging.yaml
です。例
parameter_defaults: ... NeutronOVNLoggingRateLimit=450 NeutronOVNLoggingBurstLimit=50
デプロイコマンドを実行し、
-r
オプションを使用してデプロイコマンドにコア Heat テンプレート、その他の環境ファイル、およびカスタムロールデータファイルを含めます。重要後で実行される環境ファイルで定義されているパラメーターとリソースが優先されることになるため、環境ファイルの順序は重要となります。
例
$ openstack overcloud deploy --templates <core_heat_templates> \ -e <other_environment_files> \ -e /home/stack/templates/neutron-ovn-dvr-ha.yaml