10.4. OVS ブリッジマッピングのメンテナンス


OVS ブリッジマッピングを削除したら、引き続きクリーンアップ操作を行い、ブリッジ設定から関連付けられたパッチポートのエントリーが消去されている状態にする必要があります。この操作は以下の手順により実施することができます。

  • 手動ポートクリーンアップ: 不要なパッチポートを慎重に削除する必要があります。ネットワーク接続を停止する必要はありません。
  • 自動ポートクリーンアップ: クリーンアップが自動で実行されますが、ネットワーク接続を停止する必要があります。また、必要なブリッジマッピングを再度追加する必要があります。ネットワーク接続の停止を許容できる場合には、計画的なメンテナンス期間中にこのオプションを選択します。
注記

OVN ブリッジマッピングが削除されると、OVN コントローラーは自動的に関連付けられたパッチポートのクリーンアップを行います。

10.4.1. OVS パッチポートの手動クリーンアップ

OVS ブリッジマッピングを削除したら、関連付けられたパッチポートも削除する必要があります。

前提条件

  • クリーンアップを行うパッチポートは、Open Virtual Switch (OVS) ポートでなければなりません。
  • パッチポートの手動クリーンアップを行うのに、システムを停止する必要は ありません
  • クリーンアップを行うパッチポートは、命名規則により特定することができます。

    • br-$external_bridge では、パッチポートは phy-<external bridge name> と命名されます (例: phy-br-ex2)。
    • br-int では、パッチポートは int-<external bridge name> と命名されます (例: int-br-ex2)。

手順

  1. ovs-vsctl を使用して、削除したブリッジマッピングのエントリーに関連付けられた OVS パッチポートを削除します。

    # ovs-vsctl del-port br-ex2 datacentre
    # ovs-vsctl del-port br-tenant tenant
  2. neutron-openvswitch-agent を再起動します。

    # service neutron-openvswitch-agent restart

10.4.2. OVS パッチポートの自動クリーンアップ

OVS ブリッジマッピングを削除したら、関連付けられたパッチポートも削除する必要があります。

注記

OVN ブリッジマッピングが削除されると、OVN コントローラーは自動的に関連付けられたパッチポートのクリーンアップを行います。

前提条件

  • クリーンアップを行うパッチポートは、Open Virtual Switch (OVS) ポートでなければなりません。
  • neutron-ovs-cleanup コマンドでパッチポートの自動クリーンアップを行うと、ネットワーク接続が停止します。したがって、この操作は計画的なメンテナンス期間中にのみ実施する必要があります。
  • --ovs_all_ports フラグを使用して br-int から全パッチポートを削除すると、br-tun からトンネルエンドが、またブリッジ間からはパッチポートがクリーンアップされます。
  • neutron-ovs-cleanup コマンドは、すべての OVS ブリッジから全パッチポート (インスタンス、qdhcp/qrouter 等) を抜線します。

手順

  1. --ovs_all_ports フラグを指定して neutron-ovs-cleanup コマンドを実行します。

    重要

    このステップを実施すると、ネットワーク接続が完全に停止されます。

    # /usr/bin/neutron-ovs-cleanup
    --config-file /etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini
    --log-file /var/log/neutron/ovs-cleanup.log --ovs_all_ports
  2. オーバークラウドを再デプロイして接続を回復します。

    openstack overcloud deploy コマンドを再実行すると、ブリッジマッピングの値が再適用されます。

    注記

    再起動後、OVS エージェントは bridge_mappings に存在しない接続に干渉しません。したがって、br-intbr-ex2 に接続され、br-ex2 にフローがある場合、bridge_mappings 設定から br-int を削除しても、OVS エージェントまたはノードの再起動時に 2 つのブリッジが切断されることはありません。

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