第14章 IPv6 を使用したプロジェクトネットワーク


14.1. IPv6 サブネットのオプション

Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) プロジェクトネットワークに IPv6 サブネットを作成する場合、アドレスモードおよびルーター広告モードを指定して、以下の表に示す特定の結果を得ることができます。

注記

ML2/OVN デプロイメントでは、RHOSP は外部エンティティーからの IPv6 接頭辞の委譲をサポートしません。外部接頭辞委譲ルーターからグローバルユニキャストアドレス接頭辞を取得し、IPv6 サブネットの作成時に subnet-range 引数を使用して設定する必要があります。

以下に例を示します。

openstack subnet create
--subnet-range 2002:c000:200::64
--no-dhcp
--gateway 2002:c000:2fe::
--dns-nameserver 2002:c000:2fe::
--network provider
provider-subnet-2002:c000:200::
RA モードアドレスモード結果

ipv6_ra_mode=not set

ipv6-address-mode=slaac

インスタンスは、ステートレスアドレス自動設定 (SLAAC) を使用して外部ルーター (OpenStack Networking で管理されていないルーター) から IPv6 アドレスを受信します。

注記

OpenStack Networking は、SLAAC には EUI-64 IPv6 アドレスの割り当てのみをサポートします。これにより、ホストは Base 64 ビットと MAC アドレスに基づいて自らアドレスを割り当てるため、IPv6 ネットワークが簡素化されます。異なるネットマスクおよび SLAAC の address_assign_type を使用してサブネットを作成することはできません。

ipv6_ra_mode=not set

ipv6-address-mode=dhcpv6-stateful

インスタンスは、DHCPv6 stateful を使用して、OpenStack Networking (dnsmasq) から IPv6 アドレスとオプションの情報を受信します。

ipv6_ra_mode=not set

ipv6-address-mode=dhcpv6-stateless

インスタンスは、SLAAC を使用して外部ルーターから IPv6 アドレスを受信し、DHCPv6 stateless を使用して OpenStack Networking (dnsmasq) からオプションの情報を受信します。

ipv6_ra_mode=slaac

ipv6-address-mode=not-set

インスタンスは、SLAAC を使用して OpenStack Networking (radvd) から IPv6 アドレスを受信します。

ipv6_ra_mode=dhcpv6-stateful

ipv6-address-mode=not-set

インスタンスは、DHCPv6 stateful を使用して、外部の DHCPv6 サーバーから IPv6 アドレスとオプションの情報を受信します。

ipv6_ra_mode=dhcpv6-stateless

ipv6-address-mode=not-set

インスタンスは、SLAAC を使用して OpenStack Networking (radvd) から IPv6 アドレスを受信し、DHCPv6 stateless を使用して外部 DHCPv6 サーバーからオプションの情報を受信します。

ipv6_ra_mode=slaac

ipv6-address-mode=slaac

インスタンスは、SLAAC を使用して OpenStack Networking (radvd) から IPv6 アドレスを受信します。

ipv6_ra_mode=dhcpv6-stateful

ipv6-address-mode=dhcpv6-stateful

インスタンスは、DHCPv6 stateful を使用して OpenStack Networking (dnsmasq) から IPv6 アドレスを受信し、DHCPv6 stateful を使用して OpenStack Networking (dnsmasq) からオプションの情報を受信します。

ipv6_ra_mode=dhcpv6-stateless

ipv6-address-mode=dhcpv6-stateless

インスタンスは、SLAAC を使用して OpenStack Networking (radvd) から IPv6 アドレスを受信し、DHCPv6 stateless を使用して OpenStack Networking (dnsmasq) からオプションの情報を受信します。

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