6.11. ML2/OVN デプロイメントの検証
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) デプロイメントの ML2/OVN ネットワークを検証するには、テストネットワークとサブネットを作成し、特定のコンテナーが実行中であることを検証するなどの診断タスクを実行します。
前提条件
- Networking サービス (neutron) のデフォルトメカニズムドライバーとして ML2/OVN を使用する RHOSP の新規デプロイメント
OVN データベースコマンドのエイリアスファイルを作成します。
「OVN トラブルシューティングコマンドのエイリアスの作成」 を参照してください。
手順
テストネットワークおよびサブネットを作成します。
NETWORK_ID=\ $(openstack network create internal_network | awk '/\| id/ {print $4}') openstack subnet create internal_subnet \ --network $NETWORK_ID \ --dns-nameserver 8.8.8.8 \ --subnet-range 192.168.254.0/24
エラーが発生した場合は、以下の手順を実行します。
関連するコンテナーがコントローラーホストで実行していることを確認します。
OVN コンテナーにアクセスするために必要な権限を持つユーザーとしてコントローラーホストにログインします。
例
$ ssh heat-admin@controller-0.ctlplane
以下のコマンドを入力します。
sudo podman ps -a --format="{{.Names}}"|grep ovn
次のサンプルに示すように、出力には OVN コンテナーが一覧表示されます。
出力例
ovn-dbs-bundle-podman-0 ovn_dbs_init_bundle ovn_controller
関連するコンテナーが Compute ホストで実行していることを確認します。
OVN コンテナーにアクセスするために必要な権限を持つユーザーとして Compute ホストにログインします。
例
$ ssh heat-admin@compute-0.ctlplane
以下のコマンドを入力します。
$ sudo podman ps -a --format="{{.Names}}"|grep ovn
次のサンプルに示すように、出力には OVN コンテナーが一覧表示されます。
出力例
ovn_controller ovn_metadata_agent neutron-haproxy-ovnmeta-26f493a7-1141-416a-9288-f08ff45fccac neutron-haproxy-ovnmeta-b81bd1f1-0ff4-4142-8706-0f295db3c3af
ログファイルでエラーメッセージの有無を確認します。
grep -r ERR /var/log/containers/openvswitch/ /var/log/containers/neutron/
エイリアスファイルを読み込んで、OVN データベースコマンドを実行します。
詳細は、「OVN トラブルシューティングコマンドのエイリアスの作成」 を参照してください。
例
$ source ~/ovn-alias.sh
ノースバウンドデータベースおよびサウスバウンドデータベースをクエリーして応答するかどうかを確認します。
例
# ovn-nbctl show # ovn-sbctl show
同じレイヤー 2 ネットワーク上にある OVN メタデータインターフェイスからインスタンスに ping 送信を試みます。
詳細は、「ML2/OVN 名前空間内での基本的な ICMP テストの実行」 を参照してください。
- サポートのために Red Hat に問い合わせる必要がある場合は、Red Hat ソリューション How to collect all required logs for Red Hat Support to investigate an OpenStack issue に記載されている手順を実施します。
関連情報
- コマンドラインインターフェイスリファレンス の network create
- コマンドラインインターフェイスリファレンス の subnet create
- 「OVN トラブルシューティングコマンドのエイリアスの作成」
-
ovn-nbctl --help
コマンド -
ovn-sbctl --help
コマンド