8.2. Kafka Bridge を使用するための 3scale のデプロイメント
3scale を Kafka Bridge で使用するには、まず 3scale をデプロイし、次に Kafka Bridge API の検出を設定します。
また、3scale APIcast および 3scale toolbox も使用します。
- APIcast は、HTTP クライアントが Kafka Bridge API サービスに接続するための NGINX ベースの API ゲートウェイとして、3scale により提供されます。
- 3scale toolbox は設定ツールで、Kafka Bridge サービスの OpenAPI 仕様を 3scale にインポートするために使用されます。
このシナリオでは、AMQ Streams、Kafka、Kafka Bridge、および 3scale/APIcast を、同じ OpenShift クラスターで実行します。
3scale がすでに Kafka Bridge と同じクラスターにデプロイされている場合は、デプロイメントの手順を省略して、現在のデプロイメントを使用できます。
3scale デプロイメントの場合:
- Red Hat 3scale API Management Supported Configurations を確認します。
-
インストールには、
cluster-admin
ロール (system:admin
など) を持つユーザーが必要です。 以下が記述されている JSON ファイルにアクセスできる必要があります。
-
Kafka Bridge OpenAPI 仕様 (
openAPIV2.json
) Kafka Bridge のヘッダー変更および Routing ポリシー (
policies_config.json
)GitHub で JSON ファイルを探します。
-
Kafka Bridge OpenAPI 仕様 (
手順
3scale API Management を OpenShift クラスターにデプロイします。
新規プロジェクトを作成するか、または既存プロジェクトを使用します。
oc new-project my-project \ --description="description" --display-name="display_name"
3scale をデプロイします。
3scale のインストール ガイドに記載の情報に従い、テンプレートまたは Operator を使用して OpenShift に 3scale をデプロイします。
どの方法を使用する場合も、WILDCARD_DOMAIN パラメーターが OpenShift クラスターのドメインに設定されていることを確認してください。
3scale 管理ポータルにアクセスするために表示される URL およびクレデンシャルを書き留めておきます。
3scale が Kafka Bridge サービスを検出するように承認を付与します。
oc adm policy add-cluster-role-to-user view system:serviceaccount:my-project:amp
3scale が OpenShift コンソールまたは CLI から Openshift クラスターに正常にデプロイされたことを確認します。
以下に例を示します。
oc get deployment 3scale-operator
3scale toolbox を設定します。
- Operating 3scale に記載の情報を使用して、3scale toolbox をインストールします。
3scale と対話できるように環境変数を設定します。
export REMOTE_NAME=strimzi-kafka-bridge 1 export SYSTEM_NAME=strimzi_http_bridge_for_apache_kafka 2 export TENANT=strimzi-kafka-bridge-admin 3 export PORTAL_ENDPOINT=$TENANT.3scale.net 4 export TOKEN=3scale access token 5
- 1
REMOTE_NAME
は、3scale 管理ポータルのリモートアドレスに割り当てられた名前です。- 2
SYSTEM_NAME
は、3scale toolbox で OpenAPI 仕様をインポートして作成される 3scale サービス/API の名前です。- 3
TENANT
は、3scale 管理ポータルのテナント名です (https://$TENANT.3scale.net
)。- 4
PORTAL_ENDPOINT
は、3scale 管理ポータルを実行するエンドポイントです。- 5
TOKEN
は、3scale toolbox または HTTP リクエストを介して対話するために 3scale 管理ポータルによって提供されるアクセストークンです。
3scale toolbox のリモート Web アドレスを設定します。
3scale remote add $REMOTE_NAME https://$TOKEN@$PORTAL_ENDPOINT/
これで、toolbox を実行するたびに、3scale 管理ポータルのエンドポイントアドレスを指定する必要がなくなりました。
Cluster Operator デプロイメントに、3scale が Kafka Bridge サービスを検出するために必要なラベルプロパティーおよびアノテーションプロパティーがあることを確認します。
#... env: - name: STRIMZI_CUSTOM_KAFKA_BRIDGE_SERVICE_LABELS value: | discovery.3scale.net=true - name: STRIMZI_CUSTOM_KAFKA_BRIDGE_SERVICE_ANNOTATIONS value: | discovery.3scale.net/scheme=http discovery.3scale.net/port=8080 discovery.3scale.net/path=/ discovery.3scale.net/description-path=/openapi #...
これらのプロパティーがない場合は、OpenShift コンソールからプロパティーを追加するか、Cluster Operator および Kafka Bridge を再デプロイします。
3scale で Kafka Bridge API サービスを検出します。
- 3scale をデプロイしたときに提供されたクレデンシャルを使用して、3scale 管理ポータルにログインします。
-
3scale 管理ポータルから、
に移動します。ここで、Kafka Bridge サービスが表示されます。 ページを更新して Kafka Bridge サービスを表示することが必要な場合もあります。
ここで、サービスの設定をインポートする必要があります。エディターからインポートしますが、ポータルを開いたまま正常にインポートされたことを確認します。
OpenAPI 仕様 (JSON ファイル) の Host フィールドを編集して、Kafka Bridge サービスのベース URL を使用します。
以下に例を示します。
"host": "my-bridge-bridge-service.my-project.svc.cluster.local:8080"
host
URL に以下が正しく含まれることを確認します。- Kafka Bridge 名 (my-bridge)
- プロジェクト名 (my-project)
- Kafka Bridge のポート (8080)
3scale toolbox を使用して、更新された OpenAPI 仕様をインポートします。
3scale import openapi -k -d $REMOTE_NAME openapiv2.json -t myproject-my-bridge-bridge-service
サービスの Header Modification および Routing ポリシー (JSON ファイル) をインポートします。
3scale で作成したサービスの ID を特定します。
ここでは、`jq` ユーティリティー を使用します。
export SERVICE_ID=$(curl -k -s -X GET "https://$PORTAL_ENDPOINT/admin/api/services.json?access_token=$TOKEN" | jq ".services[] | select(.service.system_name | contains(\"$SYSTEM_NAME\")) | .service.id")
ポリシーをインポートするときにこの ID が必要です。
ポリシーをインポートします。
curl -k -X PUT "https://$PORTAL_ENDPOINT/admin/api/services/$SERVICE_ID/proxy/policies.json" --data "access_token=$TOKEN" --data-urlencode policies_config@policies_config.json
-
3scale 管理ポータルから、
に移動し、Kafka Bridge サービスのエンドポイントとポリシーが読み込まれていることを確認します。 -
アプリケーションプランを作成するために、
に移動します。 アプリケーションを作成するために、
に移動します。 認証のユーザーキーを取得するためにアプリケーションが必要になります。
実稼働環境用の手順: 実稼働環境のゲートウェイで API を利用可能にするには、設定をプロモートします。
3scale proxy-config promote $REMOTE_NAME $SERVICE_ID
API テストツールを使用して、コンシューマーの作成に呼び出しを使用する APIcast ゲートウェイと、アプリケーションに作成されたユーザーキーで、Kafka Bridge にアクセスできることを検証します。
以下に例を示します。
https//my-project-my-bridge-bridge-service-3scale-apicast-staging.example.com:443/consumers/my-group?user_key=3dfc188650101010ecd7fdc56098ce95
Kafka Bridge からペイロードが返されれば、コンシューマーが正常に作成されています。
{ "instance_id": "consumer1", "base uri": "https//my-project-my-bridge-bridge-service-3scale-apicast-staging.example.com:443/consumers/my-group/instances/consumer1" }
ベース URI は、クライアントが以降のリクエストで使用するアドレスです。