13.2. カスタムリソースのステータスの確認


AMQ Streams カスタムリソースの status プロパティーは、リソースに関する情報を必要とするユーザーおよびツールにその情報をパブリッシュします。

13.2.1. AMQ Streams カスタムリソースのステータス情報

下記の表のとおり、複数のリソースに status プロパティーがあります。

AMQ Streams リソーススキーマ参照ステータス情報がパブリッシュされる場所

Kafka

KafkaStatus スキーマ参照」

Kafka クラスター。

KafkaConnect

KafkaConnectStatus スキーマ参照」

デプロイされている場合は Kafka Connect クラスター。

KafkaConnectS2I

KafkaConnectS2IStatus スキーマ参照」

デプロイされている場合は Source-to-Image (S2I) サポートのある Kafka Connect クラスター。

KafkaConnector

KafkaConnectorStatus スキーマ参照」

デプロイされている場合は KafkaConnector リソース。

KafkaMirrorMaker

KafkaMirrorMakerStatus スキーマ参照」

デプロイされている場合は Kafka MirrorMaker ツール。

KafkaTopic

KafkaTopicStatus スキーマ参照」

Kafka クラスターの Kafka トピック

KafkaUser

KafkaUserStatus スキーマ参照」

Kafka クラスターの Kafka ユーザー。

KafkaBridge

KafkaBridgeStatus スキーマ参照」

デプロイされている場合は AMQ Streams の Kafka Bridge。

リソースの status プロパティーによって、リソースの下記項目の情報が提供されます。

  • status.conditions プロパティーの Current state (現在の状態)。
  • status.observedGeneration プロパティーの Last observed generation (最後に確認された生成)。

status プロパティーによって、リソース固有の情報も提供されます。以下に例を示します。

  • KafkaConnectStatus によって、Kafka Connect コネクターの REST API エンドポイントが提供されます。
  • KafkaUserStatus によって、Kafka ユーザーの名前と、ユーザーのクレデンシャルが保存される Secret が提供されます。
  • KafkaBridgeStatus によって、外部クライアントアプリケーションが Bridge サービスにアクセスできる HTTP アドレスが提供されます。

リソースの Current state (現在の状態) は、spec プロパティーによって定義される Desired state (望ましい状態) を実現するリソースに関する進捗を追跡するのに便利です。ステータス条件によって、リソースの状態が変更された時間および理由が提供され、Operator によるリソースの望ましい状態の実現を妨げたり遅らせたりしたイベントの詳細が提供されます。

Last observed generation (最後に確認された生成) は、Cluster Operator によって最後に照合されたリソースの生成です。observedGeneration の値が metadata.generation の値と異なる場合、リソースの最新の更新が Operator によって処理されていません。これらの値が同じである場合、リソースの最新の変更がステータス情報に反映されます。

AMQ Streams によってカスタムリソースのステータスが作成および維持されます。定期的にカスタムリソースの現在の状態が評価され、その結果に応じてステータスが更新されます。くださいーたとえば、oc edit を使用してカスタムリソースで更新を行う場合、その status は編集不可能です。さらに、status の変更は Kafka クラスターステータスの設定に影響しません。

以下では、Kafka カスタムリソースに status プロパティーが指定されています。

Kafka カスタムリソースとステータス

apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta1
kind: Kafka
metadata:
spec:
  # ...
status:
  conditions: 1
  - lastTransitionTime: 2019-07-23T23:46:57+0000
    status: "True"
    type: Ready 2
  observedGeneration: 4 3
  listeners: 4
  - addresses:
    - host: my-cluster-kafka-bootstrap.myproject.svc
      port: 9092
    type: plain
  - addresses:
    - host: my-cluster-kafka-bootstrap.myproject.svc
      port: 9093
    certificates:
    - |
      -----BEGIN CERTIFICATE-----
      ...
      -----END CERTIFICATE-----
    type: tls
  - addresses:
    - host: 172.29.49.180
      port: 9094
    certificates:
    - |
      -----BEGIN CERTIFICATE-----
      ...
      -----END CERTIFICATE-----
    type: external
    # ...

1
status の conditions は、既存のリソース情報から推測できないステータスに関連する基準や、リソースのインスタンスに固有する基準を記述します。
2
Ready 条件は、Cluster Operator が現在 Kafka クラスターでトラフィックの処理が可能であると判断するかどうかを示しています。
3
observedGeneration は、最後に Cluster Operator によって照合された Kafka カスタムリソースの生成を示しています。
4
listeners は、現在の Kafka ブートストラップアドレスをタイプ別に示しています。
重要

タイプが nodeport の外部リスナーのカスタムリソースステータスにおけるアドレスは、現在サポートされていません。

注記

Kafka ブートストラップアドレスがステータスに一覧表示されても、それらのエンドポイントまたは Kafka クラスターが準備状態であるとは限りません。

ステータス情報のアクセス

リソースのステータス情報はコマンドラインから取得できます。詳細は、「カスタムリソースのステータスの検出」 を参照してください。

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