17.7. 起動時にレルムをインポートする
サーバーの起動時に、--import-realm
オプションを使用してレルムをインポートすることもできます。
bin/kc.[sh|bat] start --import-realm
--import-realm
オプションを設定すると、サーバーは data/import
ディレクトリーからレルム設定ファイルをインポートしようとします。このディレクトリーからは .json
拡張子を使用する通常のファイルのみが読み取られ、サブディレクトリーは無視されます。
Red Hat build of Keycloak コンテナーの場合、インポートディレクトリーは /opt/keycloak/data/import
です。
すでにレルムがサーバーに存在する場合、インポート操作はスキップされます。この動作は、主にレルムの再作成を回避することを目的としており、サーバーを再起動すると状態が遷移する可能性があります。
レルムを再作成するには、サーバーを起動する前に import
コマンドを明示的に実行する必要があります。
master
レルムのインポートは非常に機密性の高い操作であるため、サポートされていません。
17.7.1. レルム設定ファイル内で環境変数を使用する
起動時にレルムをインポートする場合、プレースホルダーを使用して、任意のレルム設定で環境変数の値を解決できます。
プレースホルダーを使用したレルム設定
{ "realm": "${MY_REALM_NAME}", "enabled": true, ... }
上記の例では、MY_REALM_NAME
環境変数に設定された値が realm
プロパティーの設定に使用されます。