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第8章 分散キャッシュの設定

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Red Hat build of Keycloak は、高可用性とマルチノードのクラスター化セットアップ向けに設計されています。現在の分散キャッシュ実装は、高性能で分散可能なインメモリーデータグリッドである Infinispan の上にビルドされています。

8.1. 分散キャッシュを有効にする

start コマンドを使用して Red Hat build of Keycloak を実稼働モードで開始すると、キャッシュが有効になり、ネットワーク上の Red Hat build of Keycloak ノードがすべて検出されます。

デフォルトでは、キャッシュは UDP トランスポートスタックを使用するため、UDP に基づく IP マルチキャストトランスポートを使用してノードが検出されます。ほとんどの実稼働環境では、UDP に代わるより優れた検出手段が利用可能です。この章で後述するとおり、Red Hat build of Keycloak では、事前定義されたデフォルトのトランスポートスタックのセットから選択することも、独自のカスタムスタックを定義することもできます。

分散 Infinispan キャッシュを明示的に有効にするには、次のコマンドを入力します。

bin/kc.[sh|bat] build --cache=ispn

start-dev コマンドを使用して Red Hat build of Keycloak を開発モードで開始すると、Red Hat build of Keycloak はローカルキャッシュのみを使用し、分散キャッシュは --cache=local オプションを暗黙的に設定することによって完全に無効になります。local キャッシュモードは、開発目的およびテスト目的に限定されています。

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