第7章 データベースの設定
この章では、データをリレーショナルデータベースに保存するために、Red Hat build of Keycloak サーバーを設定する方法を説明します。
7.1. サポートされているデータベース
サーバーには、各種データベースのサポートが組み込まれています。db
設定オプションの期待値を表示することで、使用可能なデータベースをクエリーできます。次の表は、サポート対象のデータベースとそのテスト済みバージョンを示しています。
データベース | オプションの値 | テスト済みバージョン |
---|---|---|
MariaDB Server |
| 10.11 |
Microsoft SQL Server |
| 2022 |
MySQL |
| 8.0 |
Oracle データベース |
| 19.3 |
PostgreSQL |
| 16 |
Amazon Aurora PostgreSQL |
| 16.1 |
デフォルトでは、サーバーは dev-file
データベースを使用します。これはサーバーがデータを保持するために使用するデフォルトのデータベースであり、開発ユースケースに限定されています。dev-file
データベースは実稼働環境のユースケースには適していないため、実稼働環境にデプロイする前に置き換える必要があります。