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第13章 ロギングの設定

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Red Hat build of Keycloak は、JBoss Logging フレームワークを使用します。以下は、使用可能なログハンドラーの概要です。

  • root

    • console (デフォルト)
    • file

13.1. ロギング設定

ロギングは、Red Hat build of Keycloak でカテゴリーごとに行われます。ロギングは、ルートログレベル、または org.hibernateorg.keycloak などのより具体的なカテゴリーで設定できます。この章では、ロギングの設定方法について説明します。

13.1.1. ログレベル

次の表は、使用可能なログレベルを定義しています。

レベル説明

FATAL

いかなる種類の要求にもまったく対応できない致命的な障害。

ERROR

要求を処理できなくなる重大なエラーまたは問題。

WARN

即時の修正を必要としない場合もある、致命的ではないエラーまたは問題。

INFO

Red Hat build of Keycloak のライフサイクルイベントまたは重要な情報。低頻度で発生。

DEBUG

データベースログなど、デバッグ目的の詳細情報。高頻度で発生。

TRACE

最も詳細なデバッグ情報。非常に高い頻度で発生。

ALL

すべてのログメッセージ向けの特別なレベル。

OFF

ログを完全にオフにする特別なレベル (推奨されません)。

13.1.2. ルートログレベルを設定する

より具体的なカテゴリーロガーのログレベル設定が存在しない場合は、代わりにそれを含むカテゴリーが使用されます。それを含むカテゴリーがない場合は、ルートロガーレベルが使用されます。

ルートログレベルを設定するには、次のコマンドを入力します。

bin/kc.[sh|bat] start --log-level=<root-level>

このコマンドには、次のガイドラインを使用してください。

  • <root-level> には、前述の表で定義されたレベルを指定します。
  • ログレベルで大文字と小文字は区別されません。たとえば、DEBUG または debug を使用できます。
  • 誤ってログレベルを 2 回設定してしまった場合、リストの最後に指定されたログレベルになります。たとえば、--log-level="info,…​,DEBUG,…​" の構文を含めた場合、ルートロガーは DEBUG になります。

13.1.3. カテゴリー固有のログレベルを設定する

Red Hat build of Keycloak では、特定の領域に異なるログレベルを設定できます。このコマンドを使用すると、別のログレベルが必要なカテゴリーをコンマ区切りリストで指定できます。

bin/kc.[sh|bat] start --log-level="<root-level>,<org.category1>:<org.category1-level>"

カテゴリーに適用される設定は、より具体的な一致するサブカテゴリーを含めない限り、そのサブカテゴリーにも適用されます。

bin/kc.[sh|bat] start --log-level="INFO,org.hibernate:debug,org.hibernate.hql.internal.ast:info"

この例では、次のようにログレベルを設定します。

  • すべてのロガーのルートログレベルは INFO に設定されます。
  • 通常、ハイバーネートログレベルは DEBUG に設定されます。
  • SQL 抽象構文ツリーが詳細なログ出力を作成しないようにするために、特定のサブカテゴリー org.hibernate.hql.internal.ast が INFO に設定されます。その結果、SQL 抽象構文ツリーは debug レベルでは表示されずに省略されます。
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