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第1章 Red Hat build of Keycloak の設定

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この章では、Red Hat build of Keycloak の設定方法と、設定を開始して適用する方法を説明します。これには、Red Hat build of Keycloak を最適化して起動を高速化し、メモリー使用量を減らすための設定ガイドラインが含まれています。

1.1. Red Hat build of Keycloak のソース設定

Red Hat build of Keycloak は、次の 4 つのソースから設定をロードします。ここでは適用順にリストされています。

  1. コマンドラインパラメーター
  2. 環境変数
  3. conf/keycloak.conf ファイルまたはユーザーが作成した設定ファイルで定義されたオプション
  4. ユーザーが作成した Java KeyStore ファイルで定義された機密オプション

オプションが複数のソースに設定されている場合、そのオプションの値はリストの最初にあるソースにより決定されます。たとえば、コマンドラインパラメーターにより設定されたオプションの値は、同じオプションの環境変数よりも優先されます。

1.1.1. 例: db-url-host パラメーターの設定

次の例は、db-url 値が 4 つの設定ソースでどのように設定されるかを示しています。

ソース形式

コマンドラインパラメーター

--db-url=cliValue

環境変数

KC_DB_URL=envVarValue

設定ファイル

db-url=confFileValue

Java KeyStore ファイル

kc.db-url=keystoreValue

アプリケーションの優先順位に基づくと、最も優先順位が高いのはコマンドラインであるため、起動時に使用される値は cliValue になります。

--db-url=cliValue が使用されていない場合、適用される値は KC_DB_URL=envVarValue になります。値がコマンドラインまたは環境変数によって適用されていない場合は、db-url=confFileValue が使用されます。前述の値がいずれも適用されていない場合は、使用可能な設定ソースの中で優先順位が最も低い kc.db-url=confFileValue の値が使用されます。

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