第12章 プロバイダーの設定
サーバーは拡張性を念頭に置いて構築されています。そのために多数のサービスプロバイダーインターフェイス (SPI) が提供されており、それぞれがサーバーに特定の機能を提供します。この章では、SPI とそれぞれのプロバイダーの設定に関する中核的な概念を理解します。
この章を読むと、説明された概念と手順を使用して、プロバイダーをインストール、アンインストール、有効化、無効化、設定するための概念と手順を使用できるようになります。そこには、それぞれの要件を満たすことを目的として、サーバー機能を拡張するために実装したプロバイダーも含まれます。
12.1. 設定オプションの形式
プロバイダーは、特定の設定形式を使用して設定できます。形式は、以下で構成されています。
spi-<spi-id>-<provider-id>-<property>=<value>
<spi-id>
は、設定する SPI の名前です。
<provider-id>
は、設定するプロバイダーの ID です。これは、対応するプロバイダーファクトリー実装に設定された ID です。
<property>
は、特定のプロバイダーに設定するプロパティーの実際の名前です。
これらの名前 (spi、プロバイダー、プロパティー) はすべて小文字とし、myKeycloakProvider
のようなキャメルケースの名前は、my-keycloak-provider
のように大文字の前にダッシュ (-
) が必要です。
たとえば HttpClientSpi
SPI の場合、SPI の名前は connectionsHttpClient
で、使用可能なプロバイダー実装の 1 つは、default
という名前です。connectionPoolSize
プロパティーを設定するには、次のように設定オプションを使用します。
spi-connections-http-client-default-connection-pool-size=10