第17章 レルムのインポートとエクスポート
この章では、JSON ファイルを使用してレルムをインポートおよびエクスポートするさまざまな方法を説明します。
単一ファイルにエクスポートおよびインポートすると大きなファイルが作成される可能性があるため、データベースに 500 ユーザーを超えるユーザーが含まれている場合は、1 つのファイルではなく、ディレクトリーにエクスポートしてください。ディレクトリープロバイダーは "ページ" (ユーザーのファイル) ごとに個別のトランザクションを使用するため、ディレクトリーを使用するとパフォーマンスが向上します。ファイルごとおよびトランザクションごとのデフォルトのユーザー数は 50 です。この値を大きくすると、実行時間が指数関数的に増加します。
17.1. データベース接続パラメーターのオプションを指定する
以下の export
および import
コマンドを使用する場合、Red Hat build of Keycloak は、レルム、クライアント、ユーザー、およびその他のエンティティーに関する情報が保存されているデータベースに接続する方法を認識している必要があります。Red Hat build of Keycloak の設定 で説明されているように、その情報はコマンドラインパラメーター、環境変数、または設定ファイルとして提供できます。使用可能なオプションを確認するには、各コマンドに対して --help
コマンドラインオプションを使用します。
設定オプションの一部は、ビルド時の設定オプションです。デフォルトでは、Red Hat build of Keycloak は、ビルド時のパラメーターにおける変更を検出すると、export
および import
コマンドに対して自動的に再ビルドします。
Red Hat build of Keycloak の設定 で説明されているように、build
コマンドを使用して Red Hat build of Keycloak の最適化バージョンをビルドした場合は、コマンドラインオプション --optimized
を使用して、起動時間を短縮するために Red Hat build of Keycloak がビルドチェックをスキップするようにします。その際には、コマンドラインからビルド時オプションを削除し、実行時オプションのみを保持します。