第10章 ロック


Red Hat JBoss Data Grid は、ダーティー読み出し (トランザクションが古くなった値に変更を適用する前にその古くなった値を読み出す) と反復不可能読み出しを防ぐためのロックメカニズムを提供します。

10.1. ロックの設定 (リモートクライアントサーバーモード)

リモートクライアントサーバーモードでは、ロックは、キャッシュタグ (たとえば、invalidation-cachedistributed-cachereplicated-cache または local-cache) 内で locking 要素を使用して設定されます。
以下は、Red Hat JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードにおけるデフォルトキャッシュについての基本的なロック設定の手順例です。

手順10.1 ロックの設定 (リモートクライアントサーバーモード)

  1. 分離レベルを定義します。

    isolation パラメーターは、ローカルキャッシュに使用される分離レベルを定義します。このパラメーターの有効な値は REPEATABLE_READ および READ_COMMITTED です。
    <distributed-cache>
    	<locking isolation="REPEATABLE_READ" />
    
  2. acquire-timeout パラメーターを設定します。

    acquire-timeout パラメーターは、ロックの取得がタイムアウトになった後のミリ秒数を指定します。
    <distributed-cache>
    	<locking isolation="REPEATABLE_READ" 
    	         acquire-timeout="30000" />
    
  3. ロックストライプの数を設定します。

    concurrency-level パラメーターは、LockManager によって使用されるロックストライプの数を定義します。
    <distributed-cache>
    	<locking isolation="REPEATABLE_READ" 
    	         acquire-timeout="30000" 
    	         concurrency-level="1000" />
    
  4. ロックストライピングを設定します。

    striping パラメーターは、ロックストライピングがローカルキャッシュに使用されるかどうかを指定します。
    <distributed-cache>
    	<locking isolation="REPEATABLE_READ" 
    	         acquire-timeout="30000" 
    	         concurrency-level="1000" 
    	         striping="false" />
    	         ...
    </distributed-cache>
    
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