23.4. デッドロックの検出
デッドロックは、複数のプロセスまたはタスクが他のプロセスまたはタスクが相互に必要なリソースを解放するまで待つときに発生します。デッドロックにより、特に複数のトランザクションが 1 つのキーセットに対して動作する場合にシステムのスループットが大幅に短縮されることがあります。
Red Hat JBoss Data Grid は、このようなデッドロックを識別するデッドロック検出を提供します。デッドロック検出は、デフォルトで
disabled
に設定されます。
23.4.1. デッドロック検出を有効にする
Red Hat JBoss Data Grid のデッドロック検出はデフォルトでは
disabled
に設定されていますが、以下を追加して namedCache
設定要素を使用すると、デッドロック検出を有効にし、各キャッシュに対して設定を行うことが可能です。
<deadlockDetection enabled="true" spinDuration="100"/>
spinDuration
属性は、特定ロックの取得が許可される時間 (ミリ秒単位) 内にロックの取得を試行する頻度を定義します。
デッドロック検出は個別のキャッシュにのみ適用できます。JBoss Data Grid は複数のキャッシュに適用されたデッドロックを検出できません。