10.2. ロックの設定 (ライブラリーモード)


ライブラリーモードの場合、locking 要素とそのパラメーターは、キャッシュごとにオプションの configuration 要素内で設定されます。たとえば、デフォルトのキャッシュの場合、configuration 要素は default 要素内で発生し、それぞれの名前付きキャッシュについては、namedCache 要素内で発生します。以下は、この設定例になります。

手順10.2 ロックの設定 (ライブラリーモード)

  1. 平行性レベルを設定します。

    concurrencyLevel パラメーターは、ロックコンテナーの平行性レベルを指定します。データグリッドと通信する並行スレッドの数に従ってこの値を設定します。
    <infinispan>
    	...
    	<default>
    		<locking concurrencyLevel="${VALUE}" />
    
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  2. キャッシュの分離レベルを指定します。

    isolationLevel パラメーターはキャッシュの分離レベルを指定します。有効な分離レベルは、READ_COMMITTED および REPEATABLE_READ です。分離レベルについてさらに詳しくは、「分離レベルについて」を参照してください。
    <infinispan>
    	...
    	<default>
    		<locking concurrencyLevel="${VALUE}"
    				isolationLevel="${LEVEL}" />
    
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  3. ロック取得タイムアウトを設定します。

    lockAcquisitionTimeout パラメーターは、ロック取得の試行がタイムアウトになった後の時間 (ミリ秒単位) を指定します。
    <infinispan>
    	...
    	<default>
    		<locking concurrencyLevel="${VALUE}"
    			isolationLevel="${LEVEL}"
    			lockAcquisitionTimeout="${TIME}" />
    
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  4. ロックストライピングを設定します。

    useLockStriping パラメーターは、ロックを必要とするすべてのエントリーに対して、共有ロックのプールを維持するかどうかを指定します。FALSE に設定されると、ロックがキャッシュ内のそれぞれのエントリーに対して作成されます。さらに詳しくは、「ロックストライピングについて」を参照してください。
    <infinispan>
    	...
    	<default>
    		<locking concurrencyLevel="${VALUE}"
    			isolationLevel="${LEVEL}"
    			lockAcquisitionTimeout="${TIME}"
    			useLockStriping="${TRUE/FALSE}" />
    
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    • writeSkewCheck パラメーターを設定します。

      writeSkewCheck パラメーターは、isolationLevelREPEATABLE_READ に設定される場合にのみ有効です。このパラメーターが FALSE に設定される場合、書き込み時に動作中のエントリーと基礎となるエントリー間の相違があると、動作中のエントリーが基礎となるエントリーを上書きします。このパラメーターが TRUE に設定されている場合、このような競合 (つまり書き込みスキュー) によって、例外がスローされます。
      <infinispan>
      	...
      	<default>
      		<locking concurrencyLevel="${VALUE}"
      			isolationLevel="${LEVEL}"
      			lockAcquisitionTimeout="${TIME}"
      			useLockStriping="${TRUE/FALSE}"
      			writeSkewCheck="${TRUE/FALSE}" />
      
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