18.2. ライトビハインドキャッシング
Red Hat JBoss Data Grid のライトビハインド (非同期) モードでは、キャッシュの更新が非同期的にキャッシュストアへ書き込みされます。非同期的な更新は、キャッシュと対話するクライアントスレッド以外のスレッドによってキャッシュストアの更新が実行されるようにします。
ライトビハインドモードの主な利点は、キャッシュ操作のパフォーマンスが基礎のストア更新によって影響されないことです。ただし、非同期の更新であるため、キャッシュと比較した場合にキャッシュストアに陳腐データが短期間存在することになります。
18.2.1. スケジュール外のライトビハインドストラテジーについて
スケジュール外のライトビハインドストラテジーモードでは、Red Hat JBoss Enterprise Data Grid は保留の変更を平行して適用し、変更をできるだけ早く保管しようとします。そのため、複数のスレッドが変更の完了を待つことになります。これらの変更が完了すると、スレッドが使用可能になり、基礎のキャッシュストアに適用されます。
このストラテジーは、待ち時間が短く、運用コストが低いキャッシュストアに適しています。例としては、キャッシュストアがキャッシュ自体に対してローカルとなる、共有されていないローカルのファイルベースキャッスストアなどが挙げられます。このストラテジーを使用すると、キャッシュの内容とキャッシュストアの内容に不整合が生じる時間が、可能な限り最短の間隔まで削減されます。