第39章 データの相互運用性
39.1. ライブラリーとリモートクライアントサーバーエンドポイント間の相互運用性
Red Hat JBoss Data Grid は、以下のようなデータと対話するための複数の方法を提供します。
- ローカル (組み込み型) の方法でデータを保存し、取得する。
- 各種のエンドポイントを使用してデータを保存し、取得する。
以前のバージョンの JBoss Data Grid では、これらのメソッドのいずれかを選択すると、データを保存するために使用したメソッドと同じメソッドがデータの取得に必要でした。たとえば、組み込みモードでデータを保存すると、REST エンドポイントを使用するなどの別のメソッドではなく、組み込みモードでデータを取得する必要がありました。
JBoss Data Grid は、データの保存に使用したメソッドの種類を問わず、ユーザーが任意のユーザーインターフェースでデータにアクセスできる互換性モードを提供するようになりました。互換性モードでは、データ形式は各エンドポイント用に自動的に変換されるため、情報の保存や取得に異なるインターフェースを使用できます。
JBoss Data Grid の互換性モードは、データについての以下を仮定の基づいています。互換性モードが最もよく使用されるのは Java オブジェクトを保存する場合であるため、互換性モードは、有効にされるとデータの保存時にデータをマーシャル解除し、シリアライズを解除します。そのため、組み込みキャッシュと共に Java オブジェクトを使用する際に効率性が高まります。
互換性モードのパフォーマンスコストは、非互換性モードよりも高くなります。そのため、この機能は JBoss Data Grid ではデフォルトで無効にされます。