23.9. 他の管理ツールと操作


Red Hat JBoss Data Grid インスタンスの管理には、関連する統計情報を大量に公開する必要があります。管理者は統計情報より、 JBoss Data Grid の各ノードの状態を明確に把握することができます。1 つのインストールが、何十または何百もの JBoss Data Grid ノードによって構成されることもあるため、明確で簡潔に情報を提供することが重要になります。JBoss Operations Network はランタイムを可視化するツールの 1 つです。JMX が有効である場合、JConsole などの他のツールも使用できます。

23.9.1. URL 経由のデータアクセス

REST インターフェースで設定されたキャッシュは、RESTful HTTP アクセスを使用して Red Hat JBoss Data Grid へアクセスできます。
RESTful サービスは HTTP クライアントライブラリーのみを必要とするため、密結合されたクライアントライブラリーやバインディングは必要ありません。REST インターフェースを使用したデータの取得方法の詳細については、JBoss Data Grid の 『Developer Guide』 を参照してください。
HTTP put() および post() メソッドは、キャッシュにデータを格納します。使用される URL より使用されるキャッシュ名とキーを判断することができます。データはキャッシュに格納される値で、要求の本文に置かれます。
これらのメソッドに対して Content-Type ヘッダーを設定する必要があります。データの読み出しには GET および HEAD メソッドが使用され、他のヘッダーはキャッシュの設定と挙動を制御します。

注記

競合するサーバーモジュールがデータグリッドとやりとりすることはできません。JBoss Data Grid にアクセスするには、互換性のあるインターフェースでキャッシュを設定する必要があります。

23.9.2. Map メソッドの制限

size()values()keySet()entrySet() などの特定の Map メソッドは不安定であるため、Red Hat JBoss Data Grid で一定の制限付きで使用することが可能です。これらのメソッドはロック (グローバルまたはローカル) を取得せず、同時編集、追加、および削除はこれらの呼び出しでは考慮されません。
一覧表示されるメソッドはパフォーマンスに大きく影響します。そのため、情報収集やデバッグの目的でのみこれらのメソッドを使用することが推奨されます。
パフォーマンスの問題

JBoss Data Grid 7.0 では、マップメソッド size()values()keySet()、および entrySet() には、デフォルトでキャッシュローダーのエントリーが含まれます。使用されるキャッシュローダーはこれらのコマンドのパフォーマンスに直接影響を与えます。たとえば、データベースを使用している場合、これらのメソッドはデータが格納されるテーブルの完全なスキャンを実行し、処理が遅くなることがあります。キャッシュローダーからエントリーをロードしないようにし、パフォーマンスの低下を避けるには、必要なメソッドを実行する前に Cache.getAdvancedCache().withFlags(Flag.SKIP_CACHE_LOAD) を使用します。

size() サイズの概要 (組み込みキャッシュ)

JBoss Data Grid 7.0 では、Cache.size() メソッドは、クラスター全体で、このキャッシュとキャッシュローダーの両方にあるすべての要素の数を提供します。ローダーまたはリモートエントリーを使用している場合、メモリー関連の問題の発生を防げるようにエントリーのサブセットのみが指定時にメモリーに保持されます。すべてのエントリーのロードする場合、その速度が遅くなる場合があります。

この操作モードでは、size() メソッドで返される結果は、ローカルノードにあるエントリー数を返すよう強制実行する org.infinispan.context.Flag#CACHE_MODE_LOCAL フラグと、パッシべートされたエントリーを無視する org.infinispan.context.Flag#SKIP_CACHE_LOAD フラグによって影響を受けます。これらのフラグのいずれかを使用すると、クラスター全体ですべての要素の数を返さない代わりにこのメソッドのパフォーマンスを上げることができます。
size() メソッドの概要 (リモートキャッシュ)

JBoss Data Grid 7.0 では、Hot Rod プロトコルには専用の SIZE 操作が含まれ、クライアントはこの操作を使用してすべてのエントリーのサイズを計算します。

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