クラスターセントリックビューにより、各サーバーグループについて作成されるノードを表示し、デプロイされたサーバーの一覧を表示できます。クラスタービューでは、新規ノードをクラスターグループに追加でき、特定ノードのパフォーマンスメトリックスを表示できます。
クラスタービューにアクセスするには、ダッシュボードから「Clusters」タブに移動し、クラスターの名前をクリックします。
JBoss Data Grid クラスターのサーバーノードの合計数は JBoss Data Grid 管理コンソールに表示されるノード数に一致することが望ましいと言えます。万一何かの理由によりコンソールで予想されるノードが JBoss Data Grid の物理クラスターのノードの合計数に一致しない場合、コンソールは検出されたノード数と予想されるノード数を表示して不一致についての警告を発行します。サーバーノードの予想される数を把握しておくことはネットワークパーティションの処理に役立ちます。
ノードの不一致が生じる場合は、クラスタービューのノードの一覧の上に表示される警告を確認できます。クラスタービューにアクセスするには、ダッシュボードから「Clusters」タブに移動してクラスターの名前をクリックします。
以下の画面で、コンソールは警告の形式でユーザーにアラートを出します。予想されるサーバーノードの数は 5 つですが、3 つのノードのみがコンソールで検出されています。
Red Hat JBoss Data Grid 管理コンソールを使うと、ユーザーはキャッシュコンテナーおよびキャッシュレベルでクラスターの再調整を有効および無効にできます。
以下の手順は、クラスターの再調整をキャッシュコンテナーレベルで有効および無効にする手順を簡単に説明しています。
手順24.14 再調整の有効化および無効化
キャッシュコンテナービューで、キャッシュコンテナーの名前をクリックします。
キャッシュビューで、右側にある「Actions」をクリックします。
コールアウトメニューが開かれます。「Disable Rebalancing」をクリックします。
確認ダイアログボックスが表示されます。「Accept」をクリックします。
クラスターの再調整が正常に無効にされます。
再調整を有効にするには、「Actions」 > 「Enable Rebalancing」をクリックします。
確認ダイアログボックスが表示されます。「Accept」をクリックします。
再調整が正常に有効にされます。
以下の手順は、クラスターの再調整をキャッシュレベルで有効および無効にする手順を簡単に説明しています。
手順24.15 再調整の有効化および無効化
キャッシュコンテナービューで、キャッシュコンテナーの名前をクリックします。
キャッシュビューで、特定のキャッシュをクリックします。
キャッシュ統計ページが表示されます。右側にある「Actions」をクリックします。
コールアウトメニューから「Disable Rebalance」をクリックします。
確認ダイアログボックスが表示されます。「Disable Rebalance」をクリックします。
キャッシュの再調整が正常に無効にされます。
キャッシュレベルの再調整を有効にするには、「Actions」メニューから「Enable rebalance」をクリックします。
確認ダイアログボックスが表示されます。「Enable rebalance」をクリックします。
キャッシュの再調整が正常に有効にされます。
JBoss Data Grid 管理コンソールは、クラスターの状態が「DEGRADED」に変更される際に警告をユーザーに表示します。「DEGRADED」クラスターの想定される原因には、ネットワークパーティション、到達できないノードまたは予期しない追加ノードの発生が含まれます。
警告は「Clusters」ビューに表示されます。「Clusters」ビューにアクセスするには、ダッシュボードから「Clusters」タブに移動し、クラスターの名前をクリックします。以下の画面では、「DEGRADED」という警告がクラスター名「JDG Cluster #1」の横に表示されます。
「DEGRADED」クラスターの警告がコンソールのクラスター、キャッシュコンテナーおよびキャッシュの各レベルに表示されます。
JBoss Data Grid 管理コンソールは、統合セクションに cluster-splitおよび cluster-merge イベントなどのクラスター全体のイベントを表示します。コンソールは、クラスターイベントのほかにも、関連付けられたイベントのタイムスタンプを表示します。クラスターイベントはキャッシュコンテナーのページ、クラスタービューのページおよびダッシュボードの「Status Events」タブに表示できます。
キャッシュコンテナーページでクラスターイベントを表示するには、コンソールへのログイン後のデフォルトのランディングインターフェースであるデフォルトのキャッシュコンテナービューに移動します。クラスターのイベントは、統合セクションの右側にある「Latest Grid Events」というタイトルの下に表示されます。
クラスタービューページでクラスターイベントを表示するには、「Clusters」タブをクリックしてクラスタービューに移動します。クラスターイベントは、統合セクションの右側にある「Latest status Events」というタイトルの下に表示されます。
JBoss Data Grid 管理コンソールを使用すると、管理者は新規ノードを設定できます。
以下の手順は、新規ノードを追加する方法を簡単に説明しています。
手順24.16 新規ノードの追加
ダッシュボードビューで、「Clusters」タブをクリックします。
新規ノードを追加する必要のあるクラスターの名前をクリックします。
「Add Node」をクリックします。
ノード設定ウィンドウが開かれます。ノードプロパティーをそれぞれのフィールドに入力して「Create」をクリックします。
システムが起動します。
新規ノードが正常に作成されます。
24.7.7. ノード統計およびプロパティービュー
JBoss Data Grid 管理コンソールにより、ユーザーは読み取りの平均時間、書き込みの平均時間、エントリーの合計数、読み取りの合計数、失敗した読み取りの合計数、書き込みの合計数およびその他のデータを表示できます。
ノード統計を表示するには、JBoss Data Grid 管理コンソールの「Clusters」タブでノードの名前をクリックします。
JBoss Data Grid 管理コンソールを使用すると、管理者はノードを無効にすることができます。
クラスターのノードを無効にするには、以下の手順を実行します。
手順24.17 新規ノードの追加
JBoss Data Grid 管理コンソールのクラスタービューでクラスターの名前をクリックします。
ノードビューで、無効にするノードをクリックします。
ノード統計ビューが開かれます。ページ右上にある「Actions」タブをクリックしてから「Stop」をクリックします。
確認するためのボックスが表示されます。「Stop」をクリックしてクラスターからノードを削除します。
24.7.10. クラスターのシャットダウンおよび再起動
JBoss Data Grid 管理コンソールにより、JBoss Data Grid クラスターをシャットダウンするための保守用の便利かつ制御された方法を利用できます。キャッシュストアが設定されているキャッシュの場合、データは損失することなく永続化します。キャッシュストアが設定されていないキャッシュの場合、データはクラスターのシャットダウン後に失われます。
クラスターをシャットダウンまたは停止するには、以下の手順を実行します。
手順24.18 クラスターのシャットダウン
JBoss Data Grid 管理コンソールのクラスタービューに移動して、クラスターの名前をクリックします。
ノードビューのページのインターフェースの右上に「Actions」タブがあります。「Actions」タブをクリックしてから「Stop」をクリックします。
確認のためのボックスが表示されます。確認するには、「Stop」をクリックします。
JBoss Data Grid 管理コンソールにより、停止したクラスターを再起動できます。キャッシュデータは、キャッシュストアが設定されているキャッシュの場合にはデータが失われることなくプリロードされます。キャッシュストアが設定されていないキャッシュには初期の段階ではデータが含まれません。
プリロードは、これがキャッシュストアで有効にされている場合にのみ実行されます。ノードのいずれかのローカルキャッシュの状態が破損している場合、キャッシュは開始されず、手動の操作が必要になります。
クラスターに対して、以下の手順を実行します。
手順24.19 クラスターの起動
JBoss Data Grid 管理コンソールの「Clusters」ビューに移動し、クラスターの名前をクリックします。
ノードビューのページのインターフェース右上に「Actions」タグがあります。「Actions」タグをクリックしてから「Start」をクリックします。
確認のためのボックスが表示されます。「Start」をクリックしてクラスターを起動します。