28.2. 1 次キャッシュの設定


28.2.1. 1 次キャッシュの設定 (ライブラリーモード)

次の設定例は、Red Hat JBoss Data Grid のライブラリーモードにおける 1 次キャッシュのデフォルト値を示しています。

例28.1 ライブラリーモードの 1 次キャッシュ設定

<distributed-cache name="distributed_cache" 
        owners="2"
        l1-lifespan="0" 
        l1-cleanup-interval="60000"/>
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以下の属性は 1 次キャッシュの動作を制御します。
  • l1-lifespan 属性は、1 次キャッシュに配置されるエントリーの最大ライフスパンをミリ秒単位で示します。これは非分散キャッシュでは許可されません。L1 のデフォルトでは、この値は 1 次キャッシュが無効にされていることを示す 0 になり、正の値が定義される場合にのみ有効にされます。
  • li-cleanup-interval パラメーターは、1 次トラッキングデータを除去するクリーンアップタスクが実行される頻度をミリ秒単位で制御します。これはデフォルトで 10 分に定義されます。

28.2.2. 1 次キャッシュの設定 (リモートクライアントサーバーモード)

次の設定例は、1 次キャッシュのデフォルト値 0 を示しています。この値は、このキャッシュが Red Hat JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードで無効にされていることを示しています。

例28.2 リモートクライアントサーバーモード用 1 次キャッシュの設定

<distributed-cache l1-lifespan="0">
	<!-- Additional configuration information here -->
</distributed-cache>
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l1-lifespan 要素は、1 次キャッシュを有効にし、キャッシュの 1 次キャッシュエントリーについてのライフスパンを設定するために distributed-cache 要素に追加されます。この要素は、分散キャッシュにのみ有効です。
l1-lifespan0 または負の数値 (-1) に設定される場合、1 次キャッシュは無効になります。1 次キャッシュは、l1-lifespan の値が 0 より大きくなる場合に有効になります。

重要

キャッシュが Hot Rod プロトコル経由でリモートでアクセスされる場合、クライアントは所有者ノードに直接アクセスします。したがって、Hot Rod プロトコル経由で 1 次キャッシュを使用することは推奨されません。代わりに、JBoss Data Grid の 『Developer Guide』 の「Near Caching」のセクションを参照してください。他のリモートクライアント (Memcached、REST) は所有者をターゲットにしないため、1 次キャッシュを使用するとパフォーマンスが向上します (同時に高いメモリー使用量が発生します)。

注記

リモートクライアントサーバーモードで、1 次キャッシュは l1-lifespan 属性が設定されていない場合であっても分散キャッシュが使用されたときにデフォルトで有効になります。デフォルトのライフスパン値は 10 分です。JBoss Data Grid 6.3 以降、デフォルトのライフスパンは 0 であり 1 次キャッシュが無効になります。l1-lifespan パラメーターにゼロ以外の値を設定して 1 次キャッシュを有効にします。
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