15.4. ロック操作
15.4.1. LockManager について
LockManager
コンポーネントは、書き込み処理が始まる前にエントリーをロックします。LockManager
は LockContainer
を使用してロックを見つけたり、ロックを保持および作成します。JBoss Data Grid が内部的に使用する LockContainers
には 2 つのタイプがあり、その決定は useLockStriping
設定に依存します。最初のタイプはロックストライピングのサポートを提供し、2 つ目のタイプはエントリーごとに 1 つのロックをサポートします。
関連トピック:
15.4.2. ロックの取得について
Red Hat JBoss Data Grid はデフォルトでリモートロックをレイジーに取得します。ローカルでトランザクションを実行しているノードはロックを取得し、他のクラスターノードは 2 相準備/コミットフェーズに関与するキャッシュキーをロックしようとします。JBoss Data Grid では、明示的または暗示的な悲観的ロックにてキャッシュキーをロックすることが可能です。
15.4.3. 平行性レベルについて
平行性は、データグリッドと同時に対話するスレッド数に言及する概念です。Red Hat JBoss Data Grid では、平行性レベルは、ロックコンテナー内で使用される同時スレッドの数を指します。
JBoss Data Data Grid では、平行性レベルがストライピングされたロックコンテナーのサイズを決定します。さらに、平行性レベルは
DataContainers
内部のコレクションなど、関連するすべての JDK ConcurrentHashMap
ベースのコレクションを調整します。