27.19. ブート時に Stratis ファイルシステムをマウントする設定


ファイルシステムのプールを正しく起動するメカニズムを設定することで、Stratis ファイルシステムをブート時にマウントするように設定できます。これを行わないと、マウント操作が失敗します。Stratis はこのプロセスをサポートするために 2 つの systemd サービスを提供します。

注記

Stratis は現在、ルートファイルシステムの管理をサポートしていません。次の手順は、ルート以外のファイルシステムにのみ適用されます。

前提条件

  • Stratis ファイルシステム (例: <my-fs>) が、Stratis プール (例: <my-pool>) 上に作成されている。詳細は、Stratis ファイルシステムの作成 を参照してください。
  • マウントポイントディレクトリー (例: <mount-point>) が作成されている。
  • ファイルシステムのプールの UUID が特定されている (例: <pool-uuid>)。

手順

  • root として、/etc/fstab ファイルを編集します。

    • ファイルシステムの /etc/fstab エントリーのマウントオプションに x-systemd.requires=stratis-fstab-setup@<pool-uuid>.service を追加します。

      /dev/stratis/<my-pool>/<my-fs> <mount-point> xfs defaults,x-systemd.requires=stratis-fstab-setup@<pool-uuid>.service
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    • プールが Clevis により NBDE (Network Bound Disk Encryption) を使用して暗号化されている場合は、x-systemd.requires=stratis-fstab-setup-with-network@<pool-uuid>.service_netdev を追加します。

      /dev/stratis/<my-pool>/<my-fs> <mount-point> xfs defaults,x-systemd.requires=stratis-fstab-setup-with-network@<pool-uuid>.service,_netdev
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      以下のように置き換えます。

  • <my-pool> は、ファイルシステムが含まれる Stratis プールの名前です。
  • <my-fs> は、プール内に作成した Stratis ファイルシステムの名前です。
  • <mount-point> は、ファイルシステムをマウントするディレクトリーの名前です。
  • <pool-uuid> は、ファイルシステムのプールの UUID です。
重要

暗号化された Stratis プールから Stratis ファイルシステムをブート時にマウントすると、パスワードが入力されるまでブートプロセスが停止する可能性があります。プールが NBDE や TPM2 などの無人メカニズムを使用して暗号化されている場合、Stratis プールは自動的にロック解除されます。そうでない場合は、ユーザーがコンソールにパスワードを入力して、ファイルシステムのプールのロックを解除する必要がある可能性があります。

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