1.3. XFS ファイルシステム


XFS は、拡張性、パフォーマンス、堅牢性、成熟度に優れた 64 ビットジャーナリングファイルシステムです。単一ホスト上で非常に大きなファイルやファイルシステムをサポートします。Red Hat Enterprise Linux 10 では、これがデフォルトのファイルシステムです。XFS は、元々 1990 年代の前半に SGI により開発され、極めて大規模なサーバーおよびストレージアレイで実行されてきた長い歴史があります。

XFS の機能は次のとおりです。

信頼性
  • メタデータジャーナリングは、システムクラッシュ後もファイルシステムの整合性を確保します。ファイルシステムの操作記録を保持します。これらの記録は、システムが再起動され、ファイルシステムが再マウントされたときに再生できます。
  • 広範囲に及ぶランタイムメタデータの整合性チェック
  • 拡張性が高く、高速な修復ユーティリティー
  • クォータジャーナリングクラッシュ後に行なわれる、時間がかかるクォータの整合性チェックが不要になります。
スケーラビリティーおよびパフォーマンス
  • 対応するファイルシステムのサイズが最大 1024 TiB
  • 多数の同時操作に対応する機能
  • 空き領域管理のスケーラビリティーに関する B-Tree インデックス
  • 高度なメタデータ read-ahead アルゴリズム
  • ストリーミングビデオのワークロードの最適化
割り当てスキーム
  • エクステント (領域) ベースの割り当て
  • ストライプを認識できる割り当てポリシー
  • 遅延割り当て
  • 領域の事前割り当て
  • 動的に割り当てられる inode
その他の機能
  • Reflink ベースのファイルのコピー
  • 密接に統合されたバックアップおよび復元のユーティリティー
  • オンラインのデフラグ
  • オンラインのファイルシステム拡張
  • 包括的な診断機能
  • 拡張属性 (xattr)。これにより、システムはファイルごとに複数の追加の名前/値ペアを関連付けることができる。
  • ディレクトリーツリー全体に対するクォータ制限のための、プロジェクトまたはディレクトリーのクォータ。
  • サブセカンド (一秒未満) のタイムスタンプ
パフォーマンスの特徴

XFS は、エンタープライズワークロードを実行する大規模システムにおいて高いパフォーマンスを発揮します。大規模なシステムとは、相対的に CPU 数が多く、さらには複数の HBA、および外部ディスクアレイへの接続を備えたシステムです。XFS は、マルチスレッドの並列 I/O ワークロードを備えた小規模のシステムでも適切に実行します。

XFS は小規模なシステムでも同様のパフォーマンスを発揮しますが、スケーラビリティーや大規模なデータセットに重点を置いています。

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