16.6. ext2、ext3、および ext4 でエラー処理メカニズム
ext2、ext3、および ext4 ファイルシステムでは、チェックと修復に e2fsck が使用されます。fsck.ext2、fsck.ext3、および fsck.ext4 バイナリーは e2fsck へのハードリンクであり、起動時に自動的に実行されます。それらの動作は、ファイルシステムの種類とその状態によって異なります。
完全なファイルシステムの検査および修復は、メタデータジャーナリングファイルシステムではない ext2 や、ジャーナルのない ext4 ファイルシステムに対して呼び出されます。
メタデータジャーナリング機能のある ext3 ファイルシステムおよび ext4 ファイルシステムの場合、ジャーナルはユーザー空間で再生され、ユーティリティーは終了します。これは、ジャーナルの再生によりクラッシュ後のファイルシステムの整合性が確保されるためのデフォルト動作になります。
このファイルシステムで、マウント中にメタデータの不整合が生じると、その事実がファイルシステムのスーパーブロックに記録されます。e2fsck が、このようなエラーでファイルシステムがマークされていることを検出すると、e2fsck はジャーナル (がある場合) の再生後にフルチェックを実行します。
詳細は、システム上の fsck(8) および e2fsck(8) man ページを参照してください。