2.12. storage RHEL システムロールを使用して物理ボリュームのサイズを変更する
storage システムロールを使用して、ホストの外部から基盤となるストレージまたはディスクのサイズを変更した後、LVM 物理ボリュームのサイズを変更できます。たとえば、仮想ディスクのサイズを増やした後、既存の LVM でさらに多くの領域を使用できます。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo権限がある。 - 基盤となるブロックストレージのサイズを変更した。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml) を作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
grow_to_filltrue: ディスク上の新しい容量を使用するために、ストレージボリュームを自動的に拡張します。false: 基盤となるディスクが拡張された場合でも、ストレージボリュームを現在のサイズのままにします。
Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.storage/README.mdファイルを参照してください。Playbook の構文を検証します。
ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.ymlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
ansible-playbook ~/playbook.yml
$ ansible-playbook ~/playbook.ymlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
grow_to_fill設定が期待どおりに機能することを確認します。テスト用の PV と VG を準備します。pvcreate /dev/sdf vgcreate myvg /dev/sdf
# pvcreate /dev/sdf # vgcreate myvg /dev/sdfCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 初期の物理ボリュームサイズを確認して記録します。
pvs
# pvsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
Playbook を編集して
grow_to_fill: falseを設定し、Playbook を実行します。 - ボリュームサイズをチェックし、変更されていないことを確認します。
-
Playbook を編集して
grow_to_fill: trueを設定し、Playbook を再実行します。 - ボリュームサイズを確認し、拡張されていることを確認します。